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ベートーヴェン(1770-1827)

CD ミサ・ソレムニス ハンス・シュミット=イッセルシュテット&北ドイツ放送交響楽団(1966ステレオ)

ミサ・ソレムニス ハンス・シュミット=イッセルシュテット&北ドイツ放送交響楽団(1966ステレオ)

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    アリエッター  |  京都府  |  不明  |  2017年10月28日

    脱帽した!クレンペラー盤に並ぶ希代の名演。イッセルシュテットの人格が、オケの団員に隅々まで伝播しているのは、このコンビならでは。ヴァント以上に親和力を感じます。

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    てつ  |  東京都  |  不明  |  2017年07月29日

    70年代までのドイツには、なぜか「職人」と呼ばれるような、そういう方々がおられた。例えばサッカーならフォクツ。指揮者ならライトナー、コンヴィチュニー、そしてこの名盤の主役イッセルシュテットである。彼らは与えられた仕事に最善を尽くし手を抜かない。時に相手に嫌がられようとも目的達成に向け迷いが全くない。この演奏はその観点からとにかく冒頭から練りこまれている。KYRIEの呼吸は深く、ゆったりとしたテンポで堂々と始まる。合唱団が訓練されている。セーデルストレムの最初の「Christe」の巻き舌がまぁすごい。気合い入ってます。GLORIAはもちろん職人ハンスの腕の見せ所。特にどっしり構えた「In Gloria」のフーガがたまらない。しかし、CREDOはその上を行く。この章、冒頭旋律が投げやりな気がして、小生は少々苦手だったが、この演奏を聴いて目から鱗だった。やはり「Et vitam venturi saecli. Amen.」からのフーガはこの演奏が小生の中では一番だった。よくここまでやってくれた。SANCTUSとBENEDICTUSは合唱の発声が前章を引きずったのか少々硬く、実直すぎてちょっと違和感がある。でも職人に天使は似合わない。当たり前だ。そしてADNUS DEI になるとまた表情が変わる。合唱が音色を使い分け、祈りの部分と現世の差異を際立たせる。さすがだ。最後まで手を抜かない。 ということで、この演奏本当に素晴らしい。あまりの仕事ぶりの徹底にProf.クレンペラーが「やれやれ、生真面目にやるだけが能ではないのに・・」とぼやく声までが聞こえる気がした。 さて、仕事ぶりも最後の部分がやってきた。イッセルシュテットは最後も堂々と終わらせて仕事を締めくくると思っていた。ところが、である。職人は400小節前から慈愛の顔になり、神と楽聖と演奏に携わった全ての人に心からの感謝を述べる。これはずるい。あんな妥協を知らない男が最後に笑顔になって感謝するのである。小生はこの部分を通勤途上歩きながら聞いていたが、一瞬で落涙した。こんな経験はザンデルリンクの引退コンサートのハイドン変奏曲以来だ。こういう演奏がまだ世の中にはある。ハンス・シュミット=イッセルシュテットに、今度は私が感謝したい。このディスクを名盤と呼ぶのに、いささかの躊躇いもない。

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