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ブラームス(1833-1897)

CD 『ヴォロドス・プレイズ・ブラームス〜3つの間奏曲、6つの小品、他』 アルカディ・ヴォロドス

『ヴォロドス・プレイズ・ブラームス〜3つの間奏曲、6つの小品、他』 アルカディ・ヴォロドス

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    うーつん  |  東京都  |  不明  |  2021年08月29日

     ヴォロドスがブラームスの小品を弾く…何やら奇抜な印象をまず最初に受けてしまった。前のレビューの方と同様、私もアルカディ・ヴォロドスはよく言えばヴィルティオーゾ型、意地悪く言えば爆演型と思っていた。が、これを聴いて考えを改めた。音楽について明確な志向を持ち、音に対する鋭敏な感覚とそれを実現可能にする技術も持ち合わせたピアニストだった。彼ならではの技術はこのような小品をきちんと弾くために必要な基礎となるのだろう。幾分明るい音色と録音を駆使し、美しくも儚いブラームスのメランコリックな面を耽美的に表していく。耽美的と言ってもG.グールドのそれとは違う。あくまでピアノに歌わせてブラームスの心中に分け入っていくような印象の演奏。

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    ココパナ  |  北海道  |  不明  |  2021年03月11日

    「アルカディ・ヴォロドス」という名に何を思うだろうか。私の場合、その超絶的な技巧により、曲芸的とも言える演奏を繰り広げる人で、様々な楽曲を自ら編曲したり、難しい曲をさらに難しくして、それを圧巻のテクニックで鳴らして聴く人を唖然とさせたりする人物。どちらかと言うと、ヴィルトゥオジティに満ちたエンターテーナー、そんなイメージが強い人が多いのではないか。私もそうだった。そしてそれは間違いではない。だって、そういう演奏をしていたんだもの。ただ、それはヴォロドスという芸術家の一面でしかない。それが「一面でしかなかった」ことは、このアルバムを聴けばわかる。なんと滋味豊かで、血の通った見事なブラームスだろう。ヴォロドスは、しっかりした解釈に基づいて、ブラームスが中低音域に込めた感情の動きを丁寧に救い出し、熟練した音楽の表現としてそれをあきらかに示してくれる。その余情の深さと、感動の大きさには言いしれないものがある。力強いラプソディックなシーンであっても、ブラームスらしい孤愁の味わいが示されていて、なんて奥が深いんだろうと感嘆する。古今録音されたブラームスのピアノ独奏曲の中で、特に忘れがたいものの一つとなるだろう。

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