ジャン・フルネ放送録音集成(CD8枚組+DVD)
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宇野珍会長 | 埼玉県 | 不明 | 2013年01月11日
かなりムラのあるBOXだ。60年代の録音は仕上がりに難がある。このころのフルネは曲に歩み寄ろうという姿勢が少なく、独自の解釈に引き寄せることが多かった。メシアンを聞けばお分かりいただけると思う。少なくともオーケストラは全く掌握しきれていない。その上で独自の猟奇的な解釈が入るので、雑なイメージがどうしても拭えない。いっぽう70年代以降は完成度が高くなる。マスネは当然優れているわけだが、大穴はベートーヴェンのコンチェルトだ。ソリストに助けられた部分も大きいが、曲想と指揮者、ソリストのスタイルが全て一致している。そのころのフルネはオーケストラを磨くのが俄然得意になる。あの暖かいのに爽やかという、ユニークな音色をどのオケでも出せるようになってくるのだ。フルネは練習が非情に厳しいため、付いてくるオーケストラは少なかった。そのため70年代以降はどのオケを振っても安心感がある。その中でベストのコンビは、ぼくはオランダRSOだと確信している。このBOXは若いフルネを聞くというより、フルネがどのようにして黄金コンビを築いていったか、を聞くのに買うのがベストといえよう。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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