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バッハ(1685-1750)

CD ゴルトベルク変奏曲、イタリア協奏曲、半音階的幻想曲とフーガ、最愛の兄の旅立ちに寄せて、他 メジューエワ(2013〜14)(2CD)

ゴルトベルク変奏曲、イタリア協奏曲、半音階的幻想曲とフーガ、最愛の兄の旅立ちに寄せて、他 メジューエワ(2013〜14)(2CD)

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    うーつん  |  東京都  |  不明  |  2020年07月04日

      ゴルトベルクはどうしても華やかで自由闊達なメロディ部に耳がいってしまう。他の演奏者のディスクでもバスは隠れがちになってしまうが、当盤は「バス声部の変奏曲」である事がとても理解しやすい演奏と感じた。そして同時にバッハに対するメジューエワのリスペクトも。 更にゴルトベルク一枚にせず他にも魅力的な曲を添えてくれているのもうれしいところだ。   アリアに始まり、どの変奏も手が抜かれていない実に丁寧な演奏。他の奏者が丁寧でないというのではない。丁寧な弾きぶりが他の奏者以上なのだ。どの音もおろそかにしないでいて、かと言って凝り固まっている感じもない。右手のメロディ、左手のバス、両方の旋律が歌いあい、呼応しあい、入り混じっていく過程を愉しむことができる。敢えてリクエストするならリピート部の装飾においてあともう少し即興的な味付けがされたらいいな、と思うこともあったので次のディスク(または演奏)で期待したい。   ゴルトベルクは彼女の著書「ピアノの名曲 聴きどころ弾きどころ(講談社現代新書、2017年)」内にある同曲の記述を読みながら聴くとなおさら分かりやすいのでこちらの書籍もおすすめしたい。

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    アンフォルタス  |  神奈川県  |  不明  |  2015年03月10日

    旧盤はライブ録音で私も会場で聴かせていただいたのですが、演奏は素晴らしいもので、思わず心の中で「どうして繰り返しをしてくれないのか!」と叫んだことを今でも覚えています。それ程に演奏は素晴らしいものでした。今回のスタジオ録音では、アリア・ダ・カーポの繰り返しまで行っていて、演奏時間はCD一枚にぎりぎり収まる79:21。繰り返しによる演奏の弛緩は微塵もなく、繰り返しには控えめな装飾音が付けられていて、すべての変奏が文字通り変化に富んでいて、イリーナさんとバッハの長い旅時に出かけるが如き演奏で、クオドリベッドが鳴り始めた瞬間には涙を禁じえませんでした。加えて、今回はスタジオ録音であり、録音状態も素晴らしいもので、イリーナさんが私に仰ってくれた「ゴルトベルクはバスの変奏です」という言葉の意味が、楽譜を見ながら聴くとその意味が本当によく分かります。従来からイリーナさんの左手は雄弁なのですが、この稀代の難曲においてもいささかの濁りもなく私達の耳にバッハが考えぬいた変奏を音として届けてくれます。イリーナさんの今回のバッハは、まさにイリーナさんがバッハの楽譜の行間ならぬ音符間に込められたバッハの思いを汲み取り、私達の耳に届けてくれます。 イリーナさんはかつてバッハについて次のように述べておられます。「こうでなくてはならない、のではなく、このようにもできる・・・バッハはすべてを受け容れてくれる。」しかしながら、この全てを受け入れてくれるという言葉の裏には、イリーナさんの演奏に一切の恣意的な表現は微塵もないことに注意しなければいけません。全てを受け容れてくれる・・これは最上の意味における作品への無私なる奉仕である。そんなことをこの演奏を聴きながら、私は深く感じた次第です。

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