リヒテル ザ・コンプリート・アルバム・コレクション(18CD)
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あまでうす | 神奈川県 | 不明 | 2015年09月28日
名ピアニスト、リヒテルの全集というてもRCAとSONYに録音したものの全部なので18枚しかないが、その中には彼が西側にデビューした1960年のカーネギーホールでのライヴ録音が含まれていて聴きごたえがある。 恐らくリヒテルのアメリカ公演は、それに先立つ1957年のグレン・グールドのソ連公演と同じような衝撃を、それまで交渉のなかった東西両陣営の聴衆に与えたのであろう。 コンピレーションの冒頭は1960年のアメリカ初録音で、ブラームスのピアノ協奏曲をエーリッヒ・ラインスドルフがシカゴ交響楽団と劇伴しているが、リヒテルの独奏はもちろんラインスドルフの棒が素晴らしい。 私もいろんな組み合わせでこの難曲を聴いてきたが、これまでのところこれが最高の演奏ではないだろうか。 バーンスタインの代役として1978年に来日したラインスドルフ&NYフィルの来日公演も実に立派な演奏で、7月4日の独立記念日を記念し冒頭に鳴らしたスーザの「星条旗よ永遠なれ」は、楽員の純白のユニフォームと一緒に時々私の夢に出てくる。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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