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チャイコフスキー(1840-1893)

SACD 交響曲第6番『悲愴』、『ロメオとジュリエット』 小林研一郎&ロンドン・フィル

交響曲第6番『悲愴』、『ロメオとジュリエット』 小林研一郎&ロンドン・フィル

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    &k(Vc)  |  大阪府  |  不明  |  2014年09月22日

    総評としては「とにかく縦の線を合わせ、音の強弱の差で表現」というイメージ。 録音環境は最高に等しく、特徴としては全ての音が等価であり、逆に言えば全てがはっきり聞こえすぎて雰囲気としてのライヴ感はないに等しいです。 そういう録音が大好きなので評価は高いです! 以下にトラック毎の感想を… ・悲愴の1楽章 聞こえにくいヴィオラ、ファゴットがこんなに鮮明に聞こえるのはこれだけかも!オケの集中力も高くて結構集中して聴いてもそれらしいミスはない。むしろ縦が揃いすぎてて違和感があるレベル(笑) 録音がいいからか、Allegro vivoの出だしの唐突感が半端ない。 各メロディの歌い上げ方もGOOD ・悲愴の2楽章 2楽章も1楽章と同じく縦の揃いは素晴らしい。とはいえ、もうすこし自由度を持ってもらいたい楽章でもあるので惜しいところ。 チェロのメロディは楽譜に超忠実。途中のグリッサンドがめちゃくちゃ揃ってるうえに、グリッサンドに減衰せずクレッシェンドしているのは大変好印象。 弦セクションの特徴なのか癖なのか、アーティキュレーションを明白にしたいと思われる箇所で弓速が速い印象がある。 他に気になったところは、弦に比べて少々木管が大きい。 弱音での弦の空気感のある音は賞賛に値する! ・悲愴の3楽章 こちらもテンポは一定で少々ゆっくりめ。1音1音がはっきりしている割には主題内部にある連符を揃えていないことがちょっと残念。 楽章自体が盛り上がりの上下がある曲だけど、テンポでの雰囲気変えはあまり行わず、あくまでも音量とアーティキュレーションによるものにこだわっているみたい。 他の録音に比べてメロディ以外がはっきり聞こえすぎるので「え、こいつここでこんなんしてたの?」という新発見すら起こるほど。 ノリの悪さは3楽章単体としては残念だけど、曲を通して聞こうと思えば4楽章の前に興奮しきってしまわないので、ある意味おすすめかもしれない。 ・悲愴の4楽章 コバケンならではの息遣いが聴こえて始まります(笑)ブレス以外の唸り声が苦手な人はダメでしょう。 今までの楽章と違い、テンポも結構変えてくる。とにかく楽譜に忠実なことは変わらないけど。とはいえ悲愴の4楽章にしては終盤が少々あっさりめ。アンサンブルがしっかりしているので聴いてて心地よい(この言葉がこの楽章で適切なのかわからないけど)。 最後の音も誤魔化すことなく消えるように終わるのはロンドン・フィルのチェロにブラボー! ・ロメオとジュリエット カップリングで評価を下げてしまうのは惜しいけれど、これはちょっと…と思うできでした。 ゆったりめのテンポでとても良い録音でラストの締めがかっこいいのが良いところ。 悲愴に比べてなんだこれは!?っていうくらいアンサンブルが乱れ気味。 1つ1つの音がはっきりしているけど、そのためなのかテンポが制限されていてあまりノリはよくない。 悲愴がとてもかっちりとした模範的で良い演奏なのに…物語性のある音楽には向かない表現方法をとってしまったと言わざるを得ません。

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