トップ > 音楽CD・DVD > クラシック > ブルックナー (1824-1896) > 交響曲第4番『ロマンティック』 ヴァント&ミュンヘン・フィル(シングルレイヤー)

ブルックナー (1824-1896)

SACD 交響曲第4番『ロマンティック』 ヴァント&ミュンヘン・フィル(シングルレイヤー)

交響曲第4番『ロマンティック』 ヴァント&ミュンヘン・フィル(シングルレイヤー)

商品ユーザレビュー

  • ★★★★★ 
    (11 件)
  • ★★★★☆ 
    (0 件)
  • ★★★☆☆ 
    (1 件)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 件)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 件)

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:12件中1件から12件まで表示

  • ★★★★★ 

    一人のクラシックオールドファン  |  Hyogo  |  不明  |  2012年10月11日

    ヴァントは所謂スター的大指揮者が相次いで亡くなってからややそのポジションを埋め合わせする様に持ち上げられた感のある晩年でありました。風采からそう派手々しい処がないのに相応しく地道にブルックナー交響曲演奏に対しては以前から積み上げて来た実績からも一家言を有するに到った事は明々白々であります。ブルックナー交響曲の中でもその「ロマンチック」というネイミングで難しい音楽から脱却した様なこの曲についてもヴァントは本盤以外にも多くの名盤(後述)を遺しています。さて、本盤は2001年ミュンヘンPOを振ってのヴァント89歳の時のハース版を使ったライブ録音で、ヨーロッパでのライブ録音で特に大曲終了後の聴衆の拍手歓声が日本の様に直後に為されるのではなく少し間・・・5,6秒でしょうか・・・を置いて静かに始まるのにも聴衆の感激が現れてちょっと感動しました。演奏タイムとしては@20’17A16’38B12’00C22’46とたっぷり時間をかけたものでこのオーケストラとブルックナー演奏との深い歴史がもたらす自信に満ちた演奏がそれだけじっくり味わえました。とりわけ、最終楽章で初めややダル気味のホルン合奏からその後の弦の深い分厚さのある響きは「持って行き方」の上手さを垣間見せ、じわじわコーダに向かって行く・・・もうこうなったらブルックナー独特の世界へ底なしです・・・そして踏みしめてあの第一テーマが徐々に膨らんでいく有様はクラシック音楽の醍醐味でしょう。ヴァントのスケール感あるアプローチが有無を言わせません。戻って第1楽章は森閑としたただならぬ雰囲気の序奏から後は微妙なテンポの変化はありますが基本的にはゆっくり余裕を見せつつ推移します。私はここでは管楽器サウンドの美しさに耳を奪われました。フィナーレのどっしり感も説得性があります。第2楽章はゆったりと優しく進みます・・・決して厳しくはないけれども最後の方の思い入れたっぷりした寂寥感は素敵です。第3楽章も中間部との扱いを明晰にして〆の凄いコーダはゆっくり分る様に乱れません。最高ランクにしたいですね。前述のヴァント指揮「ロマンチック」の他の演奏というのは1976年ケルン放送SO(タイム@17’28A15’41B10’36C20’20)、1990年NDRSO(同@18’00A15’19B10’55C21’26)、1998年BPO(同@19’09A15’58B11’14C21’50)、2001年NDRSO(同@20’26A16’56B11’58C23’41)等であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2012年07月22日

    ヴァント先生の「ロマンティック」。ミュンヘンフィルとのこのライヴは、驚異的な完成度を誇る、圧倒的名演であります。曲調のせいか、ここではヴァントは「剛」よりも「柔」に傾き、そのしなやかさが実にうまく曲の魅力を表出してくれています。ミュンヘンフィルも実に見事。音色の純正さと(これはやはりチェリビダッケのおかげだなあ)、クライマックスでのパワーは特筆もの。録音も優秀で、一切不満なし。私はこちらこそベルリンフィルとのディスクを大きく凌駕する出来栄えだと思うなあ。でも、両方並べて聴き比べをするというのも、まことにぜいたくな楽しみであります。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    ひろの  |  東京都  |  不明  |  2011年12月13日

    クーベリックのブル4のところで、まったく見当違いなことを書いてしまって、ごめんなさい。これ、最高ランクの超名演として称賛されるべきものと思います。聴けば聴くほどに、ヴァントのやりたかったことが見えてくるスルメ系演奏ですね。全体的な構成もディテールも魅力的な、そして迫力も充分な(特に第4楽章冒頭)名盤です。人生の宝物がまた一つ増えました。幸せです。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★☆☆ 

    abbadondon  |  栃木県  |  不明  |  2010年12月04日

    ミュンヘンフィルというオーケストラですが、 悪いけどやはり2流だと思う。 金管楽器がところどころでミスってる。 ロマンティックの演奏としては平均的なもの。 他界する直前の録音として老体としての 枯れた魅力もあるが、艶という部分で星3個。 やはりBPOとの録音のほうが上。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    さすらい人  |  神奈川県  |  不明  |  2010年09月25日

    指揮のせいか、ところどころ演奏が弛緩していると感じる箇所がなくはない。でも、巨匠が遺した稀代の名演であることに異論はない。特に終楽章、ラスト3分ほどの間に響く弦の音には鳥肌がたつ。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    もくでん  |  大阪府  |  不明  |  2010年03月21日

    この演奏はヴァント先生とMPOの最後の共演となったもので、平明な曲調に相応しく、時空間はすべてを悟ったかのような、静謐な清らかさで満たされています。そして、ブル4の第1楽章展開部を、ヴァント先生以上に意味深く聴かせてくれた人は他になかったように思います... 平和に満ちた田舎の草原の上を優しく金管が響き渡り、やがて夕暮れを告げる教会の鐘が響いて、それに続く密やかな弦合奏は農民達による素朴な夕べの祈り... この部分、何度聴いても涙が溢れてきて止まりません... ブルックナーを聴き続けて30年以上、まさか、ブル4で号泣出来るとは思いも寄りませんでした。さらに、ブル4を演奏する時のミュンヘン・フィルは本当に素晴らしい... チェリだけでなく、名匠ケンペ最晩年の名演をも懐かしく思い出させてくれます。この演奏は小生の余生の宝となりました、ヴァント先生、本当に素晴らしいものを、有り難うございました。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2009年12月06日

    ブルックナーの交響曲中で最もポピュラリティを獲得している第4であるが、ブルックナーの権威であるヴァントとしても、98年のベルリン・フィルとの演奏で、漸く理想の名演を成し遂げることができたのではないかと思う。それは、やや早めのインテンポで淡々とした演奏ではあったが、随所に見せる味の濃さが見事であった。しかし、ヴァントの死後、手兵の北ドイツ放送交響楽団との神々しいばかりのラストコンサート盤が発売されるに及んで、ベルリン・フィル盤もトップの座を譲ることになった。本盤は、そのラスト・コンサート盤の1か月前の演奏であるが、これは、ラスト・コンサート盤にも勝るとも劣らない超名演だと思う。いわゆるブルックナー開始は、やや強めの弦楽のトレモロによって開始されるが、これを聴いただけで他の指揮者とはものが違う。この第1楽章は、意外にも随所でテンポの変化を行っているが、それでいて音楽が実に自然に流れる。金管楽器を常に最強奏させているが、無機的な響きは皆無。ヴァントのブルックナーの交響曲の本質への深い理解と相まって、筆舌には尽くしがたいハイレベルの演奏を成し遂げている。第2楽章は、ゆったりとしたテンポで淡々と進行しているが、そこから湧きあがってくる何とも言えない寂寥感を何と表現すればいいのだろうか。第3楽章も、主部をやや早めのテンポで演奏して、中間部でテンポをやや緩やかにするという緩急の差を、オーケストラを手足のように扱い、決して恣意的な印象を与えないで成し遂げるのは、正に巨匠ならではの至芸。終楽章は、ヴァントのブルックナー交響曲演奏の総決算。厳格なスコアリーディングによる緻密さと、最晩年の第8でも顕著であるが、柔軟で、なおかつスケール雄大なアプローチを融合させた稀有の名演。演奏終了後、聴衆から拍手が起こるまでに一瞬の間が空くが、これは、この超名演から受けた聴衆の深い感動と、聴衆の質の高さがうかがい知れる素晴らしい瞬間だ。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    ゆーさん  |  埼玉某所  |  不明  |  2007年11月02日

    全てのブルックナー・ファン必携の一枚だ。ミュンヘンPOは、チェリビダッケが手塩にかけただけあって、透明感や重厚感がこの上ない。そうした美質に、ヴァントならではの隙のないアプローチが高次元で融合している。この盤が収録された2001年、ヴァントはNDRとも《ロマンティック》を録音し、彼の掉尾を飾る一枚として有名になったが、それよりもはるかに良い。全編に渡って連綿たる美しさで、人工的なところなど一つもない。ブルックナーはその長さ故、演奏によっては甚だ疲れるが、これは一気に聴き通せるほどだ。どんな強音も濁らず、どんな弱音も蔑ろにされない。一つ一つが雄弁で確信に満ち、神の世界に聞き手を誘ってしまう。音の大伽藍そのものである。この演奏にまともに勝負できるのは、同じミュンヘンPOの88年EMI盤(指揮は勿論チェリビダッケ)だけだろう。興味のある方は、是非聴き比べてみると良いと思う。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    活人剣  |  静岡県磐田市  |  不明  |  2007年01月05日

    ヴァントもオケもいい意味で手馴れた感じですね。心地よい温度感です。素直に感動できました。ブルックナーの第4っていい曲ですね。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    としちゃん  |  宮城  |  不明  |  2006年12月21日

    「あぁ、静かだなぁ」と思いました。まさに第一流の演奏と思います。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    あやぽんさん  |  東京  |  不明  |  2006年11月23日

    現在発売されている2枚から察するにヴァントのブルックナーはBPOよりミュンヘンpoとの方が圧倒的にいいですね。この4番も相当期待しています。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    ぷりんぷりん  |  東京都江東区  |  不明  |  2006年11月22日

    01年9月と言えば、例の9.11事件が起こった年。 当時トルコのイスタンブールに住んでいたが、遅い夏季休暇を過ごすべく、当時妊娠中の家内を連れて、当コンサートの前週にドイツに入った。 そして事件が発生、状況を恐る恐る見ながらも旅行を続行、14日にミュンヘンに入った。 そのような一種異様な緊張感の下で、ヴァントのブルックナーに没頭したことが、当盤の登場によって蘇った。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:12件中1件から12件まで表示