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ブルックナー (1824-1896)

CD 交響曲第4番『ロマンティック』 ギュンター・ヴァント&NHK交響楽団(1982)

交響曲第4番『ロマンティック』 ギュンター・ヴァント&NHK交響楽団(1982)

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    七海耀  |  埼玉県  |  不明  |  2013年09月25日

    ヴァントの数あるこの曲の録音の中で、これを選ばなきゃならんという理由はもちろんない。BPOとの録音が一番だと私は思っている。オケの実力が違いすぎるし、やっぱり、30年前のN響は、音が地味だなあ。NHKホールの響きも乾いているし。ブルックナーの交響曲でも、特にこの4番は、深い森の奥から響いてくるような、オケの奥深い響きが欲しいわけで、それがこの録音には欠けている。ティンパニも鳴るんだけど、なんとなくボコボコ響くし。後年のヴァントの録音に聞かれるような、呼吸の深さが、当時のN響には足りない。それに、静かにしてほしいところで、客席ノイズがうるさい。空調の音なのか、低い電気的な持続音のようなものもかすかに聞こえる。音の分離もやや悪い。ただ、これはCD視聴の感想で、SACDだと、少しは違うのかもしれない。ただ、この曲の持つ素朴な側面は、よく表出されていて、ブルックナーらしいと言えば、そうなのかもしれない。

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