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シューベルト(1797-1828)

CD ピアノ・ソナタ第21番、第17番、第6番、舞曲集 メジューエワ(2CD)

ピアノ・ソナタ第21番、第17番、第6番、舞曲集 メジューエワ(2CD)

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    うーつん  |  東京都  |  不明  |  2013年10月21日

     目玉は何と言ってもソナタD960。他のレビューにもあるように休止による沈黙の長さが際立つ。休止で音を出さない、というより次の音楽が湧き上がるのを待っているように思った。この休止の前の強奏も雄弁、これだけメリハリが効いていて、しかも深い感動を得られる演奏に出会えたことに感謝したい。   他の曲も演奏者の心技体の充実を証明するような出来栄えで安心して聴ける。ソナタD850ではリズムが際立ち、若きシューベルトの歌心あふれる元気な歩みを連想させる。   ところでこのCDの曲目に「?」と感じてしまった。買った当初は舞曲やワルツの小品集よりソナタD840”レリーク”があったら嬉しいな、と思ってしまったのだ。  おそらく演奏者にも何か考えがあってこの曲目にしたのだろう。それを考えていた。私個人としてはシューベルトの「歌」を表現したかったのかな?と思っている。ワルツや舞曲は友人たちと楽しむための、街中でつい口ずさんでしまうような「みんなの歌」。ソナタD850や566はシューベルトの内的な思いのたけを吹き込んだ「個人的な歌」。そしてソナタD960はそれらすべてを含みつつ、この世すらも超越していった「白鳥の歌」・・・。もちろんこれらは私の勝手な思い込みだ。  しかしながらそういった思いや考えを寄せたくなるような、詩的(私的?)な素晴しいCDだと思う。

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2013年08月18日

    待望のシューベルト・シリーズ(おそらく)最終巻。8CDのこのシリーズ開始前に録音されていたイ短調 D.845を加えれば、シューベルトの主要ピアノ作品がこれで網羅されたことになる。最終巻ではニ長調 D.850の堂々たる演奏(しかし終楽章はまことに繊細可憐)もさることながら、焦点はやはり最後に置かれた変ロ長調 D.960のソナタだろう。この第1楽章はト長調 D.894と並んで、ソナタ・アレグロと歌謡楽章を融合させた画期的な傑作だが、メジューエワは予想通り、主旋律に偏った甘口の歌には陥らない。絶妙な転調による音色の変化には細かいペダリングで対応し、左手のトリルも実に強靱だ。さらに彼女のここでの大きな武器は、休符の積極的な活用。思い切ってパウゼを長く取ることによって、深淵を覗き見るような不気味な世界を現出させる。すでに数多くの名盤があるこの曲のディスクの中でも、十分に独自性を主張できる素晴らしい出来ばえだ。

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    横濱の風  |  神奈川県  |  不明  |  2013年07月23日

    メジューエワのシューベルトは久しぶりの第4弾。前作までのペースに比べて、だいぶ間があきましたが予想通りD960の登場です。これまでも、変わったことをするわけではなく、しっかりととしためりはりのある打鍵と、優雅で繊細な表現というメジューエワの語り口は、今回も素晴らしい。まず最初に聴くシューベルトとして、強く推薦したくなります。メジューエワは基本的には完成したソナタのみをここまで収録していましたが、今回2楽章のみの第6番が含まれていることも興味深いところです。未完成でも、シューベルトらしさが出ている作品ばかりなので、できればそれらも網羅してもらいたいものです。

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