Overtures, Preludes: Klemperer / Po
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森林浴 | 京都府 | 不明 | 2015年01月10日
Rienzi、Tannhauserなどを巻頭に除けて、この指揮者こだわりの小編成オケのSiegfried牧歌を差し水に、Tristanで締めくくるという構成は嬉しい、というか、趣味の良さに敬礼である。マゼールのオケ用”指輪”盤同様に、CD1+2を一気に聴き通すと、この上ない充実した聴後感が得られる。確かに、劇中曲としての響かせ方としては、フルヴェンやクナなどの劇場ライヴの籠り音に陶酔するワグネリアンには、いささか明瞭すぎるやもしれぬが(ワーグナーは求める重層音の目標効果が巨大すぎて、残響も無く、集音マイクのバランス調整をするスタジオ録音では、演出しきれない)、クレンペラーの巡航速度、強い拳、あの病んだ右手の生む絶妙な合奏の”ズレ”は、スタジオ録音でも強烈なインパクトを生んでいる。 クレンペラー好きには、聴いていて、”ニヤニヤ”が止まらない魔性のディスクである。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 2012年06月17日
クレンペラーのワーグナー、響きもテンポも必要以上に重すぎず、不自然な表情付けも無く、実は意外に端正なアプローチであります。それでいて、ワーグナーの管弦楽曲の魅力をなかなかに堪能させてくれまして、結構な出来栄えかと思います。個人的には「タンホイザー」の2曲がとてもよかったな。とても巨大な想念が広がってゆくさまが圧倒的であります。続いては「ローエングリン」もよし。清澄な響きが崇高な世界を描きます。一方、ドラマティックな曲目ではやや精彩を欠くような気もします。さて、先般、ワーグナーの管弦楽曲集をバルビローリで聴いた際には、「全曲録音が残っていればなあ!」と慨嘆したものですが、このクレンペラーさんに関しては、そういう感想は持ちませんでした。オーケストラピースに徹した演奏であり、劇場的な雰囲気が感じられないのであります。ま、それはこのアルバムの評価とは関係ありませんが。録音は良好。私としては、何の問題もないと思いますし、時代を考えればむしろいいんじゃないかなあ。少なくとも、鑑賞には十分です。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ブゥブゥ | 和歌山県 | 不明 | 2011年02月28日
曲によってはオケのミス(特にトランペット)が目立ちますが、それを差し置いてもこの2枚組は永遠の輝きを放ち続けるでしょう。リエンツィは曲自体が少し通浴的ですが、これほど演奏で変わるものかと思いましたし、ローエングリン一幕での美しさ、それにも増してあのマイスタージンガー一幕の圧倒的な崇高さ!このマイスタージンガーは全ての同演奏の中でもベストでしょう。価格の安さもあり、最高にお薦めします。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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音吉 | 岡山県 | 不明 | 2011年01月31日
マイスタージンガーの有名な前奏曲は、中学生の時レコードで当演奏を初めて聴いて以来、他の演奏10数種を聴いて来た中で最高の演奏と思う(WPO来日の時のベームとのライヴがかなり肉薄して来るが・・)。 はじめからワグナーが管弦楽曲として創造したのかと思わせるような説得力ある演奏です。他曲の解釈もリエンチなど理想的と思いますね。 ジャケットのクレ翁の面構えが良いですねえ! <差し出がましいですが、是非良い(クラシックを聴くための)オーディオで聴かれることをお勧めします>3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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影の王子 | 大阪府 | 不明 | 2011年01月02日
初期作品はオケの粗さが目立つが、「ローエングリン」から以降の作品は弦の美しさとリズムの弾みが楽想を豊かに抽出している名演奏。ただし、録音はあまり良くない。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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やまC? | 京都府 | 不明 | 2010年12月28日
本当にジークフリート牧歌が最高の名演ですね、これ以上の演奏が不可能なのではと思わせる哲学的至高の極致とでもいえる内容、老練の味わい深さがただ者ではないリラックス波を脳内にドバーと出してくれます。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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silver | 東京都 | 不明 | 2010年12月23日
クレンペラーの偉大さを如実に示す、まさに世界遺産的な録音。 こういう作品を振ると、本当に上手い。我々がワーグナーに抱くイメージを そのまま具現化している。老練で一途な、古塁を死守する老武士のような 風格。こういう演奏が聴けなくなってしまったのは何時からだろうか・・ いつまでも大切にしたいCDだ。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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もよ | 神奈川県 | 不明 | 2010年11月14日
ワーグナーの中で大好きな「ジークフリード牧歌」がすばらしい演奏で聴けて幸せです。同梱されている解説によるとクレンペラーはこの曲をオリジナルの編成(弦は一本ずつ)で演奏することにこだわっていたそうで、演奏も非常に親密で愛情のこもったくっきりしていながらやさしいものです。ほかの曲も緊張感のある演奏ですし、録音もすばらしいです。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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TKOクラシック | 神奈川県 | 不明 | 2010年09月26日
今まで豪華絢爛な70年代のカラヤン管弦楽曲集が気に入っていたのですが、これも愛聴盤になりました。「幻想交響曲」もそうですが、クレンペラーのゆっくりとした演奏で、こんな風に楽器が鳴っていたのかと楽しめます。また、ゆったりとしたテンポによる歌わせ方による美しさには脱帽です(オランダ人、ジークフリートの牧歌等)。音質も良好この時代のものとは思えないです。技術の進歩でしょうか。ファーストチョイスとしてもお得ですし、セカンドチョイスとしても損はしないと思います。それにしてもこの時期のフィルハーモニー・オケはすばらしいです。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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黒熊怪 | 兵庫県 | 不明 | 2010年09月25日
この録音は、大火傷で再起が危ぶまれたクレンペラーの、真に偉大な復帰録音だった。20世紀最大の音楽アントレプレナー、レッグの手腕はさすがだと思う。EMIのこの録音によって、クレンペラーの評価は、決定的になったといわれる。ワルハラ入城とパルシファルが、驚くべき世界を描いた出色の演奏。特に、後者の全曲盤が望まれる。ヴィーラント・ワーグナーに、ドイツ人以上のドイツ人といわれ、バイロイト出場が渇望された大指揮者。ただ彼は、あのマーラーの高弟であって、ワーグナーと極めて深く共有するものがあるとはいえ、ワーグナーの門弟ではなかった。しかし巨大な石造神殿のような演奏は、本物と言わざるおえない1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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バイオケム | 山口県 | 不明 | 2010年08月30日
ナチの大会で演奏された『リエンツィ』〜序曲が感動的です。クレンペラーはナチズムによって汚されたこの序曲から、その汚損をきれいにぬぐい取り、本来の高貴さを取り戻しています。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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兵庫助 | 香川県 | 不明 | 2009年11月28日
正直聴いて驚いています。カラヤン、テンシュテットで馴染んでいたワーグナーの管弦楽曲集。クレンペラーの指揮は風格漂う重めの曲進行と思いきや『ジークフリートのラインへの旅』では今まで聴いた事の無い様なぶっ飛び方で驚きました。その他の曲は地の底から湧き上る様で痺れてしまいました。聴けて良かった。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ミッドナイトボーイ | 博多 | 不明 | 2009年03月30日
他のワーグナー演奏をはるかに引き離して輝き続ける文化遺産とも云える絶後の演奏記録。ローエングリン第一幕の前奏は音からスケールから別格で、クレンペラーの巨大な精神世界が放射される壮麗な異空間が現出する。巨大な編成のオーケストラに、こうした精神の放射が出来るマエストロは現代には存在しない。巨大な個性とは云え、クナッパーツブッシュの陽とクレンペラーの陰。どちらも聴き続けられる価値を持っている・5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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黒熊怪 | 神戸 | 不明 | 2008年04月05日
この録音は、大火傷で再起が危ぶまれたクレンペラーの、真に偉大な復帰録音であった。20世紀最大の音楽アントレプレナー、レッグの手腕はさすがだと思う。EMIのこの録音によって、クレンペラーの評価は、決定的になったといわれる。ワルハラ入城とパルシファルが、驚くべき世界を描いた出色の演奏。特に、後者の全曲盤が望まれる。ヴィーラント・Wに、ドイツ人以上のドイツ人といわれ、バイロイト出場が渇望された大指揮者。ただ彼は、マーラの高弟であって、ワーグナーと極めて深く共有するものがあるとはいえ、ワグナーの門弟ではなかった。しかし巨大な石造神殿のような演奏は、本物と言わざるおえない2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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どんねこ | 北海道 | 不明 | 2007年09月30日
『ローエングリン』第1幕前奏曲と 『マイスタージンガー』第1幕前奏曲はLPのころから私の宝でした。特にローエングリン第1幕前奏曲は他の演奏がかすんで見えます。厳しく透明な、崇高とでも言いたくなる、私にとっては宝石のような演奏です。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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