shinsaqu  |  山口県  |  不明  |  2008年02月25日

「だめ」「パスされたほうが賢明」ということでパスされるには惜しい演奏だと思いレビューします。ヘルビヒ/ベルリン響のコンビはブラームスの全集でもそうであったように実直な演奏を聴かせてくれます。垢抜けない音色はこのオケの魅力だし、自己の解釈を聴かせるというより楽譜をしっかりと音にするという様なアプローチも、誠実な印象を受けます。物足りないところはアンサンブルにも表現にも散見されますが、それもまた生々しいというか人間味があるというか。まさに「イモっぽさ」が味わいだと思います。

 

花岡ジッタ  |  東京  |  不明  |  2006年07月15日

到着したＣＤを見ると「No Noise-System Digitally Remastered」の文字が。これまで低ノイズを標榜したリマスタリングには悪印象しか持っていないので嫌な予感がしたのだが、案の定生気を感じない、寝ぼけたような音が流れ出してきた。ちょっと８０年代の録音とは信じがたいものとなっている。これがリマスタリングに起因するものか否か断言はしかねるが、この「CCC0000152」はパスされた方が賢明だと思う。テンポの速い演奏だが、その割りにきびきびした感じは受けない。イモっぽいのだ。間」というものが無く、ちょっとせかせかした印象を受ける。