カリンニコフ:交響曲第1番、グラズノフ:交響曲第5番、ハチャトゥリアン:組曲『仮面舞踏会』 山田和樹&チェコ・フィル(2SACD)
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Seiru | 千葉県 | 不明 | 2017年03月14日
現在のところ、カリンニコフの1番はディスクベースで聴ける唯一のハイレゾ盤です(ダウンロードを込みとするなら、バケルス/マレーシア・フィルもハイレゾで配信されています)。この盤の最も優れているところはやはりチェコ・フィルののびやかで深みのある音色。山田和樹の決して急がない丁寧なテンポづくりと相まって、この曲の持つ美しい描写力が大きく引き出されています。この点で言えばヤルヴィやバケルス盤を大きく超え、間違いなく決定盤のうちの一つと申し上げてもよいでしょう。録音も良好(一か所クリップノイズと思われる微細な瑕がありますが)。同様にハイレゾ化されているバケルス盤と双璧を成しますが、バケルス盤は純音楽的な爆演なので、気分によって聴き分けています。敢えて言えば、1楽章に繰り返しがあればもっと良かったかなと思います。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Desafinado | 千葉県 | 不明 | 2013年02月12日
今、日本人指揮者として最も注目されている山田和樹が、師である小林研一郎ともゆかりのある名門チェコ・フィルを振っての録音である。 今年一番目の当たりディスクである。まず第一に選曲が憎いではないか。 不遇の作曲家と言われるカリンニコフの「交響曲第1番」は、これまでN・ヤルヴィ盤(CHANDOS)を聴いてきたが、本盤はチェコ・フィルの巧さとEXTONの優秀録音とが相まって、この美しい曲をより繊細に響かせ、ヤルヴィ盤を上回る。 グラズノフ「交響曲第5番」は、ともすると下品な演奏になりかねないが、抑制の利いた指揮ぶりと秀逸な録音により、こちらもこの曲本来のオーケストレーションを堪能できる。ハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」はもう少しヤンチャっぽさがあってもいいかとは思うけど、往年の名盤であるコンドラシン盤に手を伸ばす機会は減るかも・・・。 いずれにしても、しばらくはこの指揮者から目がはなせないですぞ。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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