ピアノ・ソナタ第8、14、21、23、25、26、29番 コワセヴィチ(2CD)
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ニャンコ先生 | 栃木県 | 不明 | 2010年02月28日
大ホール3000人の聴衆を熱狂させるべく豪壮華麗に演奏されたベートーヴェン。とにかくコンサートグランドを鳴らしまくる。過剰なベダリングで響きは濁りがち。「月光」3楽章など、左手の和声にマスキングされて、せっかく見事に強打できている右手のアルペッジョがちっとも興奮を誘わない。でもこれは録音で聴くから冷静にそう感じるだけで、たぶん会場で聴いたら大拍手するだろうな、とも思う。「告別」のような純音楽的構成よりはドラマ性が前面に出た曲は、聴いて胸のすく快演。ところが「熱情」となると、このアプローチでは感心するが感動はできない。なぜか「ハンマークラヴィーア」だけは「これもありだな」と納得。作曲者が楽器の進歩を知ってその可能性を極限まで追求し、「ピアノ交響曲」として書いたことを思い出させてくれる演奏だからか。他にもこの人の演奏で聴いたら気分が晴れ晴れとするソナタがありそうだ。なにせ2枚組でこの値段。とりあえずカタログとして持っておいて、全集は値が下がったら買うことにしよう。録音は、ようやくEMIもここまで来たかという、可もなく不可もない程度。5つ星はあくまで「カタログとして」の評価である。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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