ピアノ協奏曲第2番、ピアノ・ソナタ第2番、ワルツ第7番、バラード第4番、マズルカ第13番 ブニアティシヴィリ、P.ヤルヴィ&パリ管
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匠 | 京都府 | 不明 | 2012年10月03日
是非一度聴いていただきたい盤です。パリでこのショパンをライブで聴きましたが、長く記憶に残るコンサートでした。ヤルヴィを聴きに行ったのですが、すっかりブニアティシヴィリに魅了されました。 録音も素晴らしい水準です。どうしてソニーはSACDでリリースしないのでしょうか。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2013年05月02日
既に他の方も書かれている通り、協奏曲第2番ももちろん悪くはないけど、ここでは完全に「おまけ」でしたね。前座のワルツ第7番に続く、ソナタ第2番とバラード第4番が彼女の勝負曲。ソナタ第1楽章では冒頭のグラーヴェを音楽が止まりそうなほど遅く始め、それから第1主題の突進に転じるという鮮やかな身のこなしがまず印象的。楽器と楽譜を完全にコントロールして、見通しの良い余裕さえ感じさせたユジャ・ワンに比べると、ブニアティシヴィリの場合、何よりも表現に対する意欲がすさまじい。スケルツォ主部の畳みかけるような煽り方も凄い。彼女もよくアルゲリッチと比べられるが、先行世代と明らかに違うのは単なるロマンティストではなく、鋭利な楽譜解析力を併せ持っているところだろう。そのセンスはまるでクラスター音楽のような終楽章の弾き方に結実している。このソナタに関しては、もう完璧無類なキーシンとユジャ・ワン、そしてブニアティシヴィリがあれば十分。ホロヴィッツ、ポリーニ、アルゲリッチら「過去の名盤」は安心してレコード棚に引退していただける。ちなみに、リスト作品集のレビューで彼女は「フォルティッシモを強く叩きすぎる」と書いたが、お詫びして訂正。2011年ヴェルビエでの映像を見て、彼女はピアノ教師が嫌う「汚い音」も自分の表現の一部として組み込んでいることが分かった。そこで彼女は二年前にユジャ・ワンが弾いたのと同じ「ペトルーシュカの3楽章」を演奏しているのだが、表現の方向はまさに対照的だ。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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裏庭の英雄 | 宮城県 | 不明 | 2012年10月06日
「彼はソナタを冒涜した」と言われて30年。こんなにも自在な演奏に接することができるとは・・・。その恐るべきダイナミズム、そして疾走するかと思えばじっくりと歌い上げる。思い入れの激しさもテクニックの裏付けがあってこそ表現が生かされるというもの。ロ短調ソナタといい今回のショパンといい、1年に1回ぐらいは彼女に付き合わされるのも悪くないと思っている。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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EIHIKO | 埼玉県 | 不明 | 2012年10月19日
衝撃のショパン。ここまで抉られてもショパンの魅力はいや増して聴こえてきた。これは奇跡としかいいようがない。 1曲目は作品64の2のワルツ。ユジャワンが最近のアルバムで艶やかな名演を披露してくれたが、ブニアティシビリは急激なテンボルバートと絶妙なディナミックで聴こえないほどのピアニッシモを交え、メランコリーを表現している。ユジャワンもいいが、これはもっと過激でキュートでデリケート(あ、ルイサダも味わい深くていいんだけど)。 つぎに2番のソナタが鳴る。もうこれは凄いの一言。テンポルバートは急峻。強弱もメチャ過激だが、曲想がまったく乱れない。がっちりと構えができていて、立体感が明瞭なのだ。ここまで伸び縮みが激しいと、ショパンにありがちな乱れや崩れた弱さがありそうだが、その弱い印象が全くないので奇妙である。ショパンの音楽の魅力がいや増している。しかも音楽の魅力はいっそう深まっている。まるでリストのように立体的に聴こえるところすらある。1970年ごろのアルゲリッチの名演と比較してみた。録音の問題はあるが、ブニアティシビリの表現は、アルゲリッチの奔放さを大きく凌駕していた。ディナミックの繊細さ、テンポルバートの絶妙さ、表現の奥行き、緩急の激烈さ、突如の疾走と急停止、そんな危うい表現が、どれもが自然に絶妙に蠱惑的にピタリと決まっている。はっきり言って、やはり彼女はアルゲリッチを大きく凌駕している天才だ。随所に聴こえてくるピアニッシモのピアノの美しさと言ったら譬えようがない。2番のソナタをこれほど堪能したことはない。バラードの4番も同様。 つぎ、2番の協奏曲ももちろんいいが、やはりブニアティシビリはソロがいい。最後はマズルカで締めてあるが、これがまた独特の味わい。ルイサダもよかったが、まったく違ってこれは氷の世界のようなファンタジーに満ちていた。決めては随所に表れるピアニッシモの微妙なタッチだ。本格的なオーディオでないと分からないかもしれない。 ルイサダにも求めたいが、早く彼女の24の前奏曲を聴いてみたい(ポリーニは要らない)。おそらく、チョン・キョファがそうであったように、こういう天才的表現は、若い感性と肉体があってこそ成し得る奇跡だと思う。 このCDは、パソコンに挿入すると、数分間のイメージ映像を見ることができる。モノクロの映像はノスタルジックでニヒルな陰りの美しさを楽しめた。ブニアティシビリは女優でもいける美貌持ち主。つぎ、彼女は何をやらかしてくれるだろう。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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SeaCrow | 東京都 | 不明 | 2014年12月12日
協奏曲に関しては、さすがに独奏曲における彼女の奔放さは鳴りを潜めてしまうようで、その点は少々物足りなく感じました。共演相手が、もっと爆演タイプの指揮者だったら、あるいはもう少し違う結果になったのかもしれませんが…。他の作曲家の協奏曲演奏も聴いてみたいですね。まあ、Youtubeには結構色々な曲が上がっており、曲によっては、オケとの共演でも奔放なところを聴かせてはいるのですけれど。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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sunny | 兵庫県 | 不明 | 2012年11月07日
豊かな詩情に、即興性、雄弁なテクニックに、音楽を読み込み、独自のものにする力を持った若きピアニストの登場、見事なショパン。プラス、妖艶な美しさ(容姿を含めて)。聴き始めたら、捉えられたように、離れなくなり、聴きこんでしまった。insane な処も、まだ若い、と感じさせる処もある。素晴らしい、天才。グルジアは、この処、ヴァイオリニストのバティアシヴィリと言い、名前は、ややこしいが、怖ろしいほどの才能を持ったソリストが、続いて登場している。これからが、楽しみだ。コパチンスカヤとの、デュオが、聴いてみたい・・・。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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I.O.U | 北海道 | 不明 | 2021年03月14日
個人的にショパンは大好物でルービンシュタイン、ホロビッツ、アルゲリッチ、ポリーニ、ペライア、ツィメルマン、ポゴレリチ、ピレシュあたりを主に聴いてますが、特に協奏曲は演奏、録音ともオケとのバランスが難しく音源としての出来不出来がハッキリでてしまいますが、ブニアティシヴィリのPC#2はその点比較的上手く纏まっているのではないかと思います。 ショパンの場合、曲によってピアニストによる相性もあるため、夜想曲やマズルカは良いが、ワルツやポロネーズは今一つなんてことも良くあります。 ブニアティシヴィリの場合、どちらかというとショパンに関して云えば、オケと組んだ作品よりも独奏のほうが本領が発揮できている感じがします。 オケとの演奏はDVDやYoutubeでビジュアル的に楽むのが良いかもしれません。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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TKOクラシック | 神奈川県 | 不明 | 2014年01月03日
私としては、アルゲリッチ以来の衝撃でした。個性的で情熱的な女性ピアニストが登場したものです。ソナタ第2番については、過去の名盤と同様、愛聴盤になりそうです。協奏曲は普通って感じです。やはりソロで好き勝手にやっていただいた方が良いと思います。おまけのPVのようなものも今風ですね。最近のピアニストはこんなこともするのかと思いました。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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一人のクラシックオールドファン | Hyogo | 不明 | 2013年02月19日
アルゲリッチやクレーメルも絶賛するグルジア出身の1987年生まれのカティア・ブニアティシヴィリによるリストに続くショパン作品集で彼女の叙情性やテクニックを存分に堪能出来る様にとの意図なのかエクストラ映像としてショートフィルムがCDエクストラで収録されています。こうして彼女の収録方向を見ますと何となく最近の若手ピアニスト・・・例えばユジャ.ワン等と似かよったレパートリーから入っていますが先のエクストラ映像でも左右されて実演向きな面を聴くべく2011年ライブ録音のピアノ協奏曲第2番(タイム@13’12A8’54B7’33)を取り出しましょう。伴奏はP.ヤルヴィ(当時49歳)/POでしばしば共演もしているらしく演奏全体は彼女のピアノと連立方程式を解き明かす如く両者の持つダイナミックレンジが有効に噛み合いつつ運ばれています。第1楽章からややテンポ早目にオーケストラがスタートしやがて煌くピアノが感受性豊かに微妙なテンポの揺れ幅をバックに携えて展開されます。私などオールドファンにとって若々しい演奏は何となく心体共にシャンとさせてくれました。翌年2012年収録の独奏曲でピアノ・ソナタ第2番「葬送」(同@6’03A6’48B8’28C1’21)やバラード第4番(同10’29)等は演奏会でも頻繁にプログラムに入れているらしく本盤は満を持しての録音なのでしょう・・・(「葬送」ソナタの第3楽章に代表される如く)テンポの自在さもありますがメランコリーを伴った弱音の素晴らしさが若干表面的でもあっても聴き処でありましょう。併録曲はワルツ第7番(同3’19)、マズルカ第13番(同4’49)であります。これからどのように演奏スタイルが変わって行くのか、若いうちはいいけれど・・・競争の激しい業界だけに要注目フォローのピアニストですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ERINA | 大阪府 | 不明 | 2012年12月15日
ジャケット写真だけでなく、演奏も色気のあるというか、なんともエロティックなショパンである。冒頭のワルツからして、濡れそぼった湿り気のある音色が魅力的。ハマると戻れなくなる妖しい不健康さがたまらない。こういうショパンも良い。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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