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チャイコフスキー(1840-1893)

SACD 交響曲第6番『悲愴』、幻想序曲『ロメオとジュリエット』 トーマス・ダウスゴー&スウェーデン室内管弦楽団

交響曲第6番『悲愴』、幻想序曲『ロメオとジュリエット』 トーマス・ダウスゴー&スウェーデン室内管弦楽団

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    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2018年04月04日

    聴きたいと思いながら時を重ねてしまった 聴けば期待を裏切らない充実感と清新さに心揺すぶられる 何より大好きな「ロメオとジュリエット」に耳奪われる チャイコフスキーの楽想の豊かさに時を忘れて聞き入る 悲劇を忘れる豊潤な音の饗宴に酔う 生命の賛歌に聴こえるのだ 音楽そのものの力が活きている演奏と言えようか それは第6交響曲にも言える 「悲愴」感より力強さや粘り強い抵抗感を感じる 皆が涙する「悲愴」ではない 客観視した態度で対話することで やはり音楽そのもののが持つ根源的なエネルギーを無際限に引き出している 勿論作曲時から初演に至るまでチャイコフスキーが人生の終焉を予期したはずもなく 初演の9日後亡くなったことから 第6交響曲に幻想的逸話が被せられることになった 流行していたコレラによる急死であった事実を忘れてはいけない 殊更に悲劇性を纏わないようニュートラルに対しても「悲愴」からはそこはかと人生の哀感が漂う 生きることは愉しくまた哀しい 交響曲は宇宙であり哲理である根本を思い出させてくれる 朋よ如何に聴くか あなたは如何

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    ゆりぞう  |  兵庫県  |  不明  |  2012年11月07日

    意外なことにレヴューがないので書く。ダウスゴーはこれまでもシューマン、シューベルト、ドヴォルザーク等で(録音も含め)目の覚めるような名演を成し遂げている。日頃、古くからある名盤を聴くのがほとんどで「新しい指揮者」にとんと冷たい私であるが、この人だけは別格である。さて、この悲愴であるが、昔からモントゥー指揮ボストン交響楽団を愛好してきた老人耳からするとその21世紀版とも言える演奏であった。オケが両翼配置であることだけではない。その音楽の良い意味での軽さ、さらっとした淡白さの中にある(意外なくらい)ドラマティックな展開。粘らず重々しくならず、全然うるさくない。疲れない。良い音楽だなあと、何度でも繰り返して聴きたくなる。そのようなところがモントゥー盤と同等なのである。ボストン交響楽団のどこかまろやかな音色のせいもありモントゥー盤にはこれに気高い品格のようなものが加わるが、ダウスゴーは小編成であるので、よりいっそう音楽の呼吸が伝わる。音量に圧倒されることなく音の起伏に気持ちがついていける。ドラマティックながらもそれが決して過剰にならないところが実に良いのである。それにしても第4楽章終結部の低弦の効果は実に見事であり、これが実演ならブラボーおじさんになること間違いなしである。ロメオも同趣向の名演である。この一枚、私にとっては今年一番の新譜であり、悲愴のひとつの理想の形を示す最高の演奏と評価したい。ダウスゴーの次の新譜が楽しみでならない。

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