ムソルグスキー:展覧会の絵、ストラヴィンスキー:春の祭典 カラヤン&ベルリン・フィル(1960年代)
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Nowhere Man | 石川県 | 不明 | 2015年12月01日
両曲共に有名曲のため、星の数ほど録音があるが、両曲共にカラヤンらしくレガートをかけた美しい演奏です。愛聴盤です。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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一人のクラシックオールドファン | Hyogo | 不明 | 2013年02月09日
カラヤンの「展覧会の絵」は結構録音盤種が多くてオーケストラの機能チェック的にも向いた色彩感豊かな作品だけに聴くのは楽しいものです。本盤はDG収録で1965〜1966年カラヤン57歳の頃に演奏されたもので演奏トータルタイムは35’49と彼の演奏の中ではじっくり運んで行った方かと思います。参考までに他の代表的録音盤の各タイムを記しておきましょう・・・1955年PHO 34’30、 1979年BPOライブ35’18、1986年BPO 33’11、1988年BPOライブ35’50・・・という具合です。私などはLPでこの演奏を聴いた世代ですがとにかく冒頭トランペットのプロムナードの音からBPOの鋭さというか機能性を予感させ案の定全曲この鮮やかさとカラヤンのドラマチックな運びに当時唖然としたものです。勿論ロシア的サウンドとは異なりつつ管楽器群の威力は終曲「キエフの大門」(タイム6’57)で少し遅めのテンポの内に妙な表現をしますとクールな爆発を起こします・・・カラヤンの極めて語り上手な処で、元々色彩感豊かなこの曲この演奏は以降CDでも何回か化粧直しして登場して音質も更に向上しております。永い冬を経て春が訪れて来る自然の兆候と太古からの人間の営みそして部族入り乱れての祭典で老祭司が大地に祈りを奉げて乙女の生贄を通して大地と結びつく・・・原始的なサウンドにより異教徒の祭祀を描いた「春の祭典」のカラヤン演奏盤はBPOとの磐石体制が整いつつあった本盤1963〜1964年録音分(タイム@8曲トータル15’35A6曲トータル19’03)の他に詳細は略しますがオーケストラは無論BPOで1972年ロンドンライブ収録、1975〜1977年セッション録音(同@同16’07A同18’30)、1978年ザルツブルグライブ録音、同年ルツェルンライプ録音等があります。カラヤンが珍しくバレエ音楽であっても不協和音の入った現代音楽を取り扱ったのですから当時1960年代何でも取り組んで行くカラヤンの前向きな姿勢と一方でフルトヴェングラーからの脱却を目指してそれを可能とさせるカラヤン/BPOの体制確立を意図していたのかも知れません。この「春の祭典」にはいろいろバージョンがあるらしく本盤演奏は1947年版という事らしいですがとにかく演奏は不協和音でも何でも美しく響かせこの曲がもつ冒頭に触れた原始的なエネルギー,野蛮さといったものからは距離感が感じられるものとなっております。ストラヴィンスキーがカラヤンのこの演奏について批判を加えたとかなんとかで後年の演奏はバージョンの違いもあったりカラヤンが指揮者「こだわり」を見せ付けたものとなったりしている様ですが1978年ライブ以降余りこの曲を振っておらず彼の気持ちではもうこの曲は「卒業」だったのでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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