交響曲第5番 チェリビダッケ&ミュンヘン・フィル
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snk | 北海道 | 不明 | 2021年07月16日
チェリ・ミュンヘンPOのCDにほぼ共通しているのは、テンポは別として、録音の良さではないだろうか。その多くはライブ盤だと思うが、下手なセッション録音を凌駕するCDが多数ある。さてチャイコフスキーの5番だが、1〜3楽章は一般的なタイムより遅く、4楽章は通常のテンポにやや近い。総じてテンポは遅いわけだが、チェリの演奏では「これでいいんだ」という風に聴こえてしまう。ただこの演奏を聴いているとテンポがどうのこうのを通り超えて、聴く者を強く惹きつける、ある種のパワーのようなものを感じる。録音の良さにより、ライブならではの緊張感や迫力が伝わるのだろうか。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 2013年02月09日
久々に聴き直しまして、いろいろと思うところありました。楽譜に対して徹底的な読みを行い、そしてその完璧無類なる音化(音響化)を試みた、恐るべき実験のようでもある演奏でしょうか。オーケストラ演奏の極致であると言うべきで、特に楽器間のバランスの整え方の絶妙さは恐るべきもので、こんな凄い統率は他の演奏では到底聴くことができません。暗い「運命」動機の提示からフィナーレの凱歌のような行進まで、ドラマティックに突っ走る演奏や、感情豊富に興に任せた心揺さぶる演奏もありますが、チェリビダッケはそうしたものに完全に背を向けた(はっきり言えば否定した)スタイルかと思われます。こういうスタイルを容認できるか否か、これで感動できるか否か、評価の分かれ目はそこでしょうかね。プロ中のプロの究極の仕事であることには疑いなく、その持つ意味は甚だ巨大であります。但し、個人的な感想を言えば、凄いなあとは思いつつも感動はしませんでしたし、さらにいい曲を聴いたとも思えなかったなあ。皮肉なものです。料理に例えれば、最高の材料を揃えて熟練の技で見事に拵えた究極のメニューなのですが、その材料や技の「能書き」をいちいち横から解説されて鼻白んでしまってちっともおいしいと思わなかった、というところかな。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ピアノの巨神 | ロンドン | 不明 | 2008年07月29日
はっきり言って、チェリビダッケは『音楽』を理解していない。その意味で、「偉大なる素人」だった。それを証明する良い例が、このCD。この人が、ベルリンフィルの常任指揮者にならなくて良かった。それは、芸術のためにも、彼自身のためにも。芸術という常に進歩を必要とする領域に、この古びた素人は、結局は無用だった。クライバーを批判したことは、実はクライバーの様な現代的疾走感への憧憬への逆説であったのかもしれない。その意味でも哀れな素人だった。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ワルター・メンゲルベルク | 不明 | 2008年02月27日
チェリビダッケの演奏を批判する人はこぞって「遅い」という言葉を使いますね。では何故彼がこのような演奏法を採用したのか、お考えになったことはありますか?少しでも興味のある方は、チェリビダッケ著『チェリビダッケ 音楽の現象学』(アルファベータ)の一読を薦めます。さて、演奏はというと、音の一つ一つが見事に配列されています。限りない透明感、神がかり的な程の和声感覚はチェリビダッケならではのもの。聴く前に相当の覚悟を決めないと持て余してしまう程の巨大極まる構成感。ここまで凄い演奏を、遅いの一言で切り捨ててしまうのは残念です。どうしてもテンポが気になるのなら、カラヤンでも聴けば良いでしょう。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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clara | 北海道 | 不明 | 2008年02月26日
徳力さんはこの演奏をCDラジカセで聴かれたのでしょうか?もしそうであれば、もっと良いシステムで聴くことをお勧めします。チェリは旋律線ばかりを追い求めていた指揮者ではなく、響きを大切にしていたからです。チェリの求めていたであろう響きは到底CDラジカセでは表現し切れるものではないからです。響きをきちんと再現できるシステムで聴くと、印象がガラッと変わること請け合いです。また、彼がこのテンポにこだわった理由も解るような気がするのですが・・・・あくまで提案です。BBSみたいになってしまいました。すみません。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ガリ | 泪橋 | 不明 | 2008年02月19日
やはり録音がチェリの音響を平面的に捉えているので聞いて「最高」とはならない。4楽章などはティンパニがはっきり出てくるので聞きごたえがあると思います。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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徳力 | 東京都 | 不明 | 2008年02月18日
CDラジカセでも他では聞こえない音が聞こえるのがチェリビダッケの演奏ではないか?オーケストラの音も遥かに良い。それは認めるが、いくら何でも遅すぎるテンポに疑問が残る。僕の場合は生理的に合わない。しかし、こうして色々購入してしまうということは後世絶対にこんな指揮者は現れないだろうという価値観だ。追加だがこのジャケットの写真は減点対象だ。余りに強烈だろう。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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I&W | JAPAN | 不明 | 2008年01月28日
18’15/16’34/6’35/14’19=55’43 1991/5/29(LIVE)0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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clara | 北海道 | 不明 | 2007年12月22日
第2楽章冒頭の低弦の支えが素晴らしい。ホルンを優しく支え、雄大な底力と歌心を感じる。この楽章だけでも聴く価値があると思います。評論家の吉田秀和氏は「いいオーディオ装置でないと音楽を楽しめないというわけではない」というようなことをTVで言っていましたが、私にとってチェリだけは例外でした。システムを良くしてから良さがより分かるようになったからです。チェリの良さをもっと知ろうとするならば、チェリの求めたであろう「響き」に近づけるべくオーディオをチューン・アップする必要があるような気がします。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ゆーさん | 埼玉某所 | 不明 | 2007年11月07日
チェリビダッケを過小評価する人の決まり文句は「遅い」だ。確かに数多の演奏と比べれば遅く感じられようが、これはチェリビダッケの演奏哲学によるものであり、決して安易に引き伸ばされたものではない。ただしチェリビダッケの演奏はあくまで実演に重きを置いたものなので、CDの限られたフォーマットに収めようとするとどうしても歪んでしまうのである。さりとて、チェリビダッケの芸風を垣間見るのに録音物の存在は否定出来ない。そうした了承の上で本盤を聴くと、まず一音一音に至るまで綿密に語られているのが良く分かる。とかく力で押す演奏が多い中で、ここまで丁寧に鳴らすものも珍しい。特に木管楽器の存在感が素晴らしく、豊かな余韻を湛えている。慈しみを込めて洗い直された名演である。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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たか | 東京 | 不明 | 2007年09月23日
私はチェリの支持者であり、またチェリのチャイコは5番が一番合っているとも思うが、それでもこの演奏はちょっと遅すぎるように思う。作曲家が4番と異なり5番には(6番も)メトロノーム指定を書き入れたという心境の変化を考えれば、指定からある程度の範囲に収まったテンポで振る必要はあると思う。LDで出ていた88年収録の映像はそのギリギリの限界を極めた名演だった。DVDでの復活を期待したい。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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パシュミナ王子 | シャンバラ | 不明 | 2007年02月23日
少なくとも美学がある。この指揮者はともすれば感傷的になりがちなチャイコフスキーを理知的にまとめ上げることに成功している。だからといって感傷性を殺していない。再々聴きたいとは思わないが立派な演奏だ。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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愛撫 先 | 故郷は地球 | 不明 | 2006年10月29日
「悲愴」に比べると良いが 遅いテンポに緊張感が無さ過ぎる。迫力も表面的なモノに留まっている。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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セサミン | 水道橋 | 不明 | 2006年02月27日
すべての主題が単語のレベルに解体され、その単語があらゆる局面に姿を現す。言語として語られることは極めてシンプルだ。しかし、その単語を装飾する語彙の豊富さは驚異的で、単語をポリフォニックに装飾していく。しかも、そこから引き出されるバランスとか調和の「美」がホモフォニックに処理されるという信じられないような方法を両立している。作品本来の語法と、この指揮者の活用する語法との相性が抜群なのだろう。完全に自分の音楽として語りつくされている。見事な文学を堪能するかのようだ。本当に凄い指揮者とオケだ。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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s21arima | 広島 | 不明 | 2006年01月23日
チェリのチャイコフスキーではこの5番が最高の出来だと思う。チャイコのシンフォニーの中で最も美しい旋律に満ちたフレーズを時間を掛けたっぷり聞かせてくれる、なんか得した気分。フィナーレの盛り上がり方も他の曲に比べ追い込みがマッチしない曲想より、チェリのペースがぴったりの感じがするし。チェリビダッケ最高、と素直に言いたくなりますね。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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