『椿姫』全曲 シヴァディエ演出、ラングレ&ロンドン響、デセイ、カストロノーヴォ、他(2011 ステレオ)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2012年04月05日
デセイの声はヴィオレッタを歌うには軽すぎる。そんなことは本人も百も承知の上での挑戦だが、その結果、この役はかつてないほどの繊細さと痛烈さを獲得している。加えて自らの年齢も逆手にとるかのような壮絶な演技(こういう歳になったから、ヴィオレッタが演じられるという計算もあろう)。全身全霊をこめたデセイの演唱にはただただ感嘆あるのみだ。相手役のアルフレードも当然、普通より軽い声だが、カストロノーヴォはテノールらしい輝きを殺してまでも陰影の濃い雰囲気作りに協力している。風貌もいかにも世間知らずのお坊ちゃんだ。ピリオド様式にも通じたラングレの指揮がまた細身でシャープ。さらに日本で見られたローラン・ペリー演出も非常に優れたものだったが、この演出はそれ以上だ。舞台は現代の水商売の世界に移されているが、そこらの読み替えと違うのは演技がきわめてリアルで細かいこと。『椿姫』定番の「演技の型」を破るような斬新なアイデアが山盛りだが、完全にデセイ専用の演出だろう。「花から花へ」を狂乱の場さながらに走り回りながら歌える歌手が彼女以外にいるとは思えない。以上、すべてのファクターが一致協力した結果、この名作からすべての手垢をぬぐい去り、いわば完全にリニューアルすることに成功している。これまでわれわれの観てきた『椿姫』は学芸会に過ぎなかったのかと思わせるほど、強烈で感動的な舞台。10人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ねこじじい | 東京都 | 不明 | 2012年03月21日
すばらしい公演です!デュセは大女優だと思います。ズンチャッチャばっかりのヴェルディのオペラでこれだけ感動をしたのは空前絶後です。年増好みの私には最高の(?)パフォーマンスでした。声楽的に色々なご意見があろうかとは思いますが、是非演劇の舞台として鑑賞いただければと思います。私としては声楽的にも最高と思います。アルフレードもルックス、歌唱とも満足いたしました。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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