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New Year's Concert

CD ニューイヤー・コンサート2012 ヤンソンス&ウィーン・フィル(2CD)

ニューイヤー・コンサート2012 ヤンソンス&ウィーン・フィル(2CD)

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    松浦博道  |  静岡県  |  不明  |  2015年09月24日

    ヤンソンス2度目の再登板となった2012年の元日を奏でぞめしたウイーンフィルのニューイヤー。選曲も大変素晴らしくこれまでのニューイヤーの中でも最高の名演に酔わされたといっても過言ではない意欲的なスパイスの効いたコンサートに仕上がった。1890年1月12日にウイーンの環状道路沿いに落成した新市庁舎での舞踏会のために作曲された世紀末の香りが色濃く漂うワルツ王シュトラウス2世の愛する故郷ウイーンの街に捧げられた、事実上のオーストリア第2の非公式の国家であるワルツ<美しく青きドナウ>を効果的に引用させた優雅なワルツ<市庁舎舞踏会>と、当時シュトラウスの最高のライバルと目されたツィーラーの勇壮で優雅な曲調のワルツ<ウイーンの市民>の対比による1890年1月12日の新市庁舎の大ホールでの歴史的舞踏会の演奏の再現や、、同じくシュトラウス2世の有名ワルツ<楽しめ人生を>とヨーゼフ・シュトラウスのフランス風ポルカ<芸術家の挨拶>の1870年1月15日のウイーン楽友協会落成の歴史的式典コンサートの演奏の再現、恐らくニィーイヤーコンサート史上初の試みとなる<ピッチカート・ポルカ>の打楽器の加わるオリジナル・バージョンでの演奏、1987年の伝説的とも言われたニューイヤーでの帝王カラヤンの演奏に接近した名演を展開したヨーゼフ・シュトラウスの傑作の真髄であったワルツ<うわごと>や、1992年のカルロス・クライバーのニューイヤーでの演奏にこれまた接近した大胆な解釈を見せるポルカ・シュネル<雷鳴と電光>など、これまでの過去のニューイヤーの数々の伝説的を創り上げたマエストロたちの演奏を乗り越える野心的な演奏など、これまでのニューイヤーに見られない独自の斬新な工夫と解釈で描き切られたシュトラウス王朝の名曲にまとまって触れられる待望のきっかけを創り上げた巨匠ヤンソンスの演奏ぶりはとても清潔感に富んでいて、聴き手の期待を裏切らない、いずれの曲を取ってみても従来のニィーイヤーの壁を大きく乗り越える特有な魅力と特徴、音の伝統を併せ持った演奏ぶりとなった。こうした演奏が可能にたらしめたのも、ヤンソンスのシュトラウス音楽への愛着と造詣の深さ、思い入れの度合いが顕著なまでに強かったからであろう。ヤンソンスの繰り広げる解釈と要求に機敏に応えるウイーンフィルの団員の融通の利いた柔軟な演奏もこの2012年のニューイヤーの大きな聴き所・見せ場でもあった。2006年の最初の登場の時よりも格段に成長・進歩したロシア人指揮者ヤンソンスの姿を随所に確認できた2012年の初めを飾る楽しいニューイヤーとなった。その他にも、1991年のクラウディオ・アバドのニューイヤーのプログラムの終盤で演奏されたエドゥアルト・シュトラウスが、ジョルジュ・ビゼーの名作オペラ<カルメン>の動機を巧妙に織り込んで鮮烈に響く様に意図的に工夫を施し編曲した<カルメン・カドリーユ>なども、一音一音慎重に音符を確認しかみしめるかのような姿勢の音の運びとテンポで存分に聴かせてくれたのもなんとも言い様のない見事な職人芸的造形ぶりが窺える演奏となった。来年2016年に3度目のニューイヤーの指揮者に内定している巨匠ヤンソンスの凝った選曲と演奏ぶり、および独自の野心が輝く足音が早くも今から聴こえてきそうな期待感に満ちた予感を漂わせているような雰囲気がある。きっと世界の聴衆たちの耳を満足させ唸らせる艶やかなゆとりのある筆致の演奏になる味わい深い極上のコンサートのドラマツルギ―を行ってくれるに間違いないと心から期待してこのレビュー文章の筆を置こうと思う今日この頃にある。

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    レインボー  |  不明  |  不明  |  2012年09月16日

    今年(2012年)約6年ぶりにニューイヤー・コンサートに登場したヤンソンスですが、期待を裏切らない出来です。 演奏はメリハリとドライブ感があって楽しいですね。 ニューイヤーの雰囲気は存分に楽しめます。 また、今回初登場となった6曲を初め、珍しい曲が多く取り上げられていて、興味深いです。 私が持っているのは国内盤ですが、もう少し詳しい楽曲紹介があると良いです。 音質は問題ないです。

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    Terry  |  東京都  |  不明  |  2012年02月24日

    ’12年1月1日のライブ録音ですが、私は1月25日には入手していました。いやはやいかにディジタル時代とは言え、「録音-編集-CDプレス-パッケージ-配送」をわずか半月あまりでやってしまうとは、恐れ入りました。(LP時代なら半年はかかっていましたね…) マリス・ヤンソンスは2006年のニューイヤーコンサートに次いで二度目の登場です。いま最も油の乗りきった指揮者の一人ですが、VPOを思い切りドライブして、新年恒例の世界的演奏会を盛上げています。演目が若干かわっていて、チャイコフスキーが初めて取り上げられています。(「眠れる森の美女」から) またウィーン少年合唱団が、いくつかのレパートリーをかわいく上手に歌っています。

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    淳メーカー  |  愛知県  |  不明  |  2012年02月17日

    欧州での人気は凄まじいものがあるヤンソンスの再登場。曲目構成は非常に凝っており、そこが聴き手の好き嫌いの分かれ道。いや、ヤンソンスの登場自体、ラトヴィア人にに何が、と思っている聴き手もいることでしょう。演奏は一切の手抜きなしの正攻法、歌うべきところは歌い、ワルツになるとオケに主導権を委ねているかの如く、優雅なワルツの調べは耳に心地よい。彼らしい選曲では、欧州の帝王が如き貫録である。一時期マンネリ化した感のあったニューイヤーですが、最近は往時の勢いを取り戻した感があります(レジェンダリー・モーメンツでの拙文でクライバー指揮の年を間違えて表記しました。この場を借りて、ごめんなさい)。近い将来ヤンソンス門下のネルソンスあたりもおもしろそう。

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    たけっちゃん  |  兵庫県  |  不明  |  2012年02月14日

    選曲は、パロディっぽい(?)冒頭2曲をはじめとして、Disc2では面白い曲やチャイコフスキーなど工夫されている感じだが、演奏としては極めて正攻法で、立派なものだと思う。「悪魔的ダンス」などはウィーンフィルの機能美を全開にさせて聴き応えがある。しかし、何か聴いてて酔えない・・・・。    そんなことを思いながらプレートルのニューイヤーを聴いてみた。すると!リズムの緩急も音の強弱も自由自在、遊び心いっぱいの間合い、品の良い音の処理、何よりウィーンフィルがノリノリで演奏している!!。その中に笑いあり、涙あり、という感じで、思わず身体が揺れていた。ヤンソンスの演奏も前述の通りしっかりした演奏で★5つではあるが、ノンアルコール飲料みたいで、私は酔えませんでした・・・・。

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    蓮華人  |  千葉県  |  不明  |  2012年01月13日

    珍曲を並べたウェルザー=メスト君の後だけにやりにくかったかもしれない。本流のリバイバルと、なぜかデンマークのチボリ作曲家ルンビューの「クベンハウンの蒸気機関車ギャロップ」を放り込んだ上に、チャイコまで動員している。新年だから「絶対いい曲で始めましょうよ」と言うヤンソンスの想い聞こえてくるような気がする。珍曲は所詮駄作。過去「きちんと」採り上げられた作品の中には「不当に無視」された作品も、確かにあるだろう。だからリバイバルは許されるだろう。しかし、マルコポーロ(現ナクソス)で聴くしかなかった曲まで採り上げるべきか否か。でも来年のメスト君が、また楽しみになってしまった。

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