交響曲第6番『田園』、第8番、大フーガ(弦楽合奏版) ケント・ナガノ&モントリオール交響楽団(2CD)
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2019年01月05日
永遠のエトランゼだから斯うも言われよう だが意外でもなんでもない ナガノのベートーヴェンはブロムシュテットの最後の演奏に匹敵する この”田園”はC.クライバー以来の傑作だ 気づいているだろうか ”田園”には緩徐楽章がないということを 第二楽章のAndanteにはMolto Mossoが付いている もうこれはModeratoだ そして”第8”にも緩徐楽章はない すでに古典交響曲の定型を逸脱し打ち壊してさえいるベートーヴェンは当時の保守派の人々には騒々しく暴力的とさえ言われていた 音楽はリズムの時代に踏み出したのだ それは現在にまで続く道でありフィールドでもある ベートーヴェンはロックだと識るべし この駆け抜ける抒情をナガノは感じ取り再創造している ここまで澄んだソノリティがあって初めて音楽に明るい光が届く これほど微笑みに満ちた”田園”を知らない 止まることを知らない”第8”のAllegro Vivaceが眩しい ピリオド精神がもたらした精華だ あなたも如何1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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機関車パシフィック | 埼玉県 | 不明 | 2011年12月09日
こんなに綺麗で、さらさらと清流のような田園も稀だ。オケのなんと美音なことか。ベートーヴェンの音塊が透明、すなわち和音の一つ一つが聞こえるような響きが、この演奏の最大の特徴だ。デュトワ時代よりオケの特徴が顕著になった。こうした演奏は、○○が無いと言って頭の硬い方たちに貶されるんだろうなあ。でも、空疎なベートーベンでは、決してない。音楽がある。ナガノは意外にも、本物かも知れない。なお、大フーガはさすがに少し物足りない。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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