交響曲第3番『ライン』、第2番 パレー&イスラエル・フィル(1971、76)
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ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 2014年02月01日
往年の名指揮者、ポール・パレーさんの珍しいライヴ。第2番は1976年、第3番は1971年の録音。CDのジャケットには「モノ・レコーディング」と書いてありますが、聴いてみますと、HMVさんの言うように、第2番はステレオです。第3番も基本はモノラルなのでしょうが、たまに左右への拡がりが感じられたり左右で違う音が聞こえたりしますし、ステレオ開発以前のモノラルのような中央に定位したモノラルの音像ではありません。1970年代の録音といいながら、鮮度や明瞭さに著しく欠ける録音状態でして、ラジオで放送されたものをカセットデッキで録ったかのようなレベル。減点ですな。演奏はというと、推進力のある、きりっとしたもの。第2番の時はパレーさんはなんと90歳!この若々しさと勢いは大したものだな。第2楽章なんかもまさにオケを引っ張ってゆくようなもので、驚きます。総じて、ロマンとか抒情というよりかは、ますらおぶりの引き立った演奏。第3番はもう少ししなやかで、こちらはロマンティックな雰囲気の引き立つ美しげな出来栄え。といふことで、演奏はパレーさんのまったく年を感じさせない鮮烈なものでありますが、レベルの低い録音がその魅力をだいぶ殺いでしまっているという残念なところであります。このイスラエルフィル・シリーズ、年代の割にモノラルの例が多いというのはどういうことなのでしょうねぇ。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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