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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

CD 『ムツェンスク郡のマクベス夫人』全曲 メッツマッハー&ウィーン国立歌劇場、デノケ、リドル、他(2009 ステレオ)(2CD)

『ムツェンスク郡のマクベス夫人』全曲 メッツマッハー&ウィーン国立歌劇場、デノケ、リドル、他(2009 ステレオ)(2CD)

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    小田春永  |  東京都  |  不明  |  2012年12月28日

    ちょっと音が遠いような気もするが、演奏の内容はすこぶる雄弁。物語自体は連ドラと同じで、起承転結がとてもキッチリ描き分けられていて、実は解りやすい。レイプの場面もあるが、本筋はそうではない。田舎の地主の婦人の退屈な情景、そして淡々と何の変哲もなく過ぎていく時間、そこに発生した小さな歪=事件が大きくなっていく…ありがちなストーリーだ。それを若いショスタコーヴィチがそのまんま楽譜にし、メッツマッハーがそのまんま音にした。その意味で、これまでのデスクが非現実な雰囲気を醸し出していたのとは真逆の演奏と言える。舞台(映像)を見たわけではないが、このオペラのもう一つの側面を垣間見せてくれるものと言えよう。

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