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プーランク(1899-1963)

CD 2台のピアノのための協奏曲、田園のコンセール、フランス組曲 インマゼール&アニマ・エテルナ、シュヴァリエ

2台のピアノのための協奏曲、田園のコンセール、フランス組曲 インマゼール&アニマ・エテルナ、シュヴァリエ

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    ブルノのおっさん  |  北海道  |  不明  |  2017年09月30日

    聴きごたえ満点のプーランク!古楽器云々というまえに、演奏自体が本当に素晴らしいです。プーランクの管弦楽作品といえば、プレートル盤やデュトワ盤が競合盤に挙げられそうですが、ひとまず「田園のコンセール」に関して言えば、今のところ本盤のインマゼール盤が一番ですね、あくまで個人的な感想で恐縮ですが。これまでに聴いてきたものは、大体クラヴサンの音量がオーケストラに対して大きすぎる(これはひと昔前の近代レプリカ・チェンバロにはよく見られた特徴かと思います)、あるいは小さすぎるという感じが否めませんでしたが、本盤はまことに見事に他の楽器群と調和しており、「こんな演奏を待っていた!」と思わずうなってしまうような演奏でした。インマゼールは、手兵アニマ・エテルナをもちろん古楽器アンサンブルとしてまとめあげているわけですが、打楽器を思い切り響かせるなど、大胆で鋭い音楽的アプローチも見せており、単なる時代考証的な態度にとどまらない、音楽家としての自分ならではの美学、芸術観も大いに示しています。古楽器を使っているという点では、「2台のピアノのための協奏曲」が最も鮮烈に耳に響いてきたと言えそうです。本盤の録音に使われているエラール社製のピアノは、どこかフォルテピアノのような古風な響きを備えており、現代ピアノに大いに馴染んでいると思われる我々の耳にはむしろ新鮮に響くでしょう。プーランクが当時こんな音を聴いてイメージし、そして作曲していたのだと考えると、曲に対するイメージや捉え方も相当変化しました。すなわち、旋律楽器としてのピアノというだけでなく、リズムあるいは拍節感を強調する打楽器的な要素もふんだんに盛り込まれているのだということを強く印象付けられたということです。他にも、話そうと思えばもっと多くの色々な発見について話せるのですが、これ以上は控えておいて、実際に皆さんが本盤を聴くことで探してみて頂きたいと思います。古楽器によるプーランクと言ってはいますが、モダン演奏と著しく異なるわけでもありませんので、これまでにプーランクを聴いたことがないという人にもおすすめの一枚です。以上、長くなりまして、失礼しました!

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    Mickey  |  埼玉県  |  不明  |  2011年05月22日

    20世紀初頭の現代曲を古楽器で演奏してみようというコロンブスの卵的発想の演奏。尤もこの団体は以前にラヴェルも録音しているのでプーランクも意外な選曲ではない。結果はパリの骨董店で見つけたフランス人形のような味わいがあり、約1世紀前というアールデコ期の骨董的懐かしさと古めかしさが期せずして現れている。田園のコンセールのチェンバロはグジョンのレプリカモデルを使用。オリジナル楽器の演奏だからこそ期待した、この曲の初演に使われたランドフスカモデルという、ゲテモノ的モンスターチェンバロを期待していたのに、これは肩透かしを食らってしまった恰好。併録の2台ピアノ協奏曲はエラールピアノ使用だが、これは予想していたほどの古めかしい音ではない。総体的には鄙びた古楽器のオーケストラの音色を活かしながら、インマゼールらしい鋭い突っ込みも随所に聴かれる、これはいい演奏だ。21世紀の今だから可能になった、古さを新しさに変える楽しい一枚だ。

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