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マーラー(1860-1911)

SACD 交響曲全集 ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団(17SACD)

交響曲全集 ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団(17SACD)

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  • ★★★★★ 

    わたあめ  |  北海道  |  不明  |  2020年11月16日

    低価格で録音を量産するタイプと、じっくり作ってパッケージも凝ったものにするタイプの音楽家やオーケストラに別れた昨今ですが、後者のタイプの先駆けとも言える録音ですね。そもそもオーケストラの自主レーベルはサンフランシスコのオケが最初だったような…それはともかく、演奏・録音のクオリティが双方ともに高く、全曲高水準であることから、全集としての価値は歴史に残るレベルだと思います。この全集は分売されているため、好きな曲のみ集めがちですが、マーラーの場合、交響曲間の結びつきが物凄く強いことから、商業的な意味以上に、音楽的に全交響曲を均一なクオリティで俯瞰することに意味があります。ぜひぜひ「全集」で揃えることを強く勧めます。全集なのに大地の歌がないのが世の中にあるけども….そうなってしまうと音楽的な意味が失われると個人的には感じますねー。パズルのピースがかけるわけなんでね。さてこの演奏達、割ととんでもなくテンポをいじったりとかなり個性的なのに、それを微塵も感じさせず、自然に聴こえるのが不思議。練習の賜物でしょうね。師匠筋に当たるバーンスタインはむしろ案外オーソドックスなテンポ運びなのに歪な印象を持つのとは正反対という面白い結果になっております。

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  • ★★★☆☆ 

    やすさん  |  北海道  |  不明  |  2020年01月04日

    とにかくディスクが取り出しにくいこと夥しい。演奏・録音は可もなく不可もなし。やはりバーンスタインの新旧両全集には遠く及ばないように思う。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    soziologe  |  GERMANY  |  不明  |  2019年11月03日

    SFS自主作製のアルバムということかから,破格に高い値段が付いていたセットが少し安くなった(とはいえ,おそらくマーラー全集としては最も根が張るセットだろう)。すでにアマゾン・プライムでは無料で全曲聴けるのでだいぶ躊躇したが,やはりオーディオ(しかもSACD)で聴きたくて,今回思い切って購入した。 MTTのマーラーは,大変に「歌心」のある演奏である。「歌心」といっても,後期ロマン派的な濃厚でアイロニーに満ちた歌ではない。スマートでメリハリの効いたポップな歌心である。テンポは大きく動くが,決して重苦しくはならない。一緒に口ずさむことのできる長いメロディーラインがわかりやすく聞き取れ,とても心地よい。 このような演奏は,ロマン主義音楽が生まれた欧州大陸から遠く離れた,アメリカの西海岸でこそ可能になったものなのかもしれない。これはこれで,1つのロマンティックな演奏なのだと思う。しかも面白いことに,このセットで最も成功しているのは,おそらく最も「後期ロマン派」的な9番と10番である。この二曲を私はこれまで数多くの演奏で聴いてきたが,非常に美しく,またおそらく最も親しみやすく感じられる演奏である。 ただ,この全集で最初にレコーディングされた6番(あの「9/11」の翌日の演奏会だったというが)は,特にその1楽章がリズムがもたつきがちで,肝心の「歌」がなかなかスムーズに続かない。ただ,楽章を追うにしがたって調子を戻し,最終楽章は素晴らしい演奏になっている。 MTTのようなポップなロマンティシズムをあまり好まない向きもあるかもしれないが(あまり激情的にのめりこむことがないので),数あるマーラー全集の中で非常にユニークなものになっていると思う。私自身は,この演奏をとても気に入っている。

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  • ★★★★★ 

    fuka  |  東京都  |  不明  |  2014年11月08日

    いまもっともよく聴くマーラーのCDセットです(テンシュテットのCDは時折聴くけど、バーンスタインはもうほとんど聴かないなあ)。それは、2012年秋のサントリーでの5番の演奏があまりにすごかったから。ただし5番はCDではそのすごさは再現できないのが残念。あんな演奏するならそのためにエアチケット買ってシスコに行ってもよいと思った。2015年山田さんどんな演奏するのかしら。

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  • ★★★★☆ 

    HAPPY1510  |  千葉県  |  不明  |  2012年01月30日

    演奏、録音については、他の方の意見に共感できる点が多く、素晴らしい内容だと感じました。 今回、LPで購入しましたので、LPの品質についてのべたいと思います、以前から海外盤の盤質について不満があったのですが、今回のLPはまあ、よくできているとは思いましたが、やはり、交響曲第3番の第1面に、スリ傷がありノイズが出たほか、いくつかの盤にブツブツと低いノイズが時々あり気になりました。 アナログの良さが十分感じられるLPでしたが、先日のリファレンス盤には盤質は一歩譲ると感じました。 LP製盤の技術はキングのスーパー・アナログ・シリーズが最高と思いますが、今回のLPはとてもそこまでは行っておらず、LP製作の技術は、国内 海外とも低下しているように感じられました。 (国内盤でも、ヴァントのブルックナーの交響曲選集の失敗もありました) 全体では高額の商品ですので、若干残念な思いがしました。

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  • ★★★★★ 

    candi  |  福井県  |  不明  |  2011年08月24日

    単品で買い揃えた身にとってはつらいので、早く1万円以下になってくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!本音です。個人的に1、2、5、6は最高がつけられるがそれ以外は本当に最高か???????????これも、本音です。だから、1万円以下に早く、少しでも早く、たとえSACDをやめてCDにしても良いので、CDであれば、5千円くらいでお願いします。世界中のマーラーファンに、マイケルのすごさを思い知らせて。ベルリンフィルの腑抜け指揮者を引きずり下ろすためにも!!!!!!!!!!!!祈ります。

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  • ★★★★★ 

    kuzu2001  |  東京都  |  不明  |  2011年06月29日

    演奏については、皆さんが十分語り尽くしているとおり。録音も含めてこれほど自然なマーラー全集のパッケージは他にないと言っていい。単売を着々揃えてきた身には、ピアノ伴奏のリュッケルトが加わったこのボックスは悩みどころだ。こういう場合、1万円以下なら迷わず買いなのだろうが、ここでは敢えてその倍という価格設定を評価したい。 もちろん、購入すると決めた者にとっては安いほど有り難いに違いない。だが、逆に半額にすれば2倍売れるとは言えない現在の音楽マーケットの中で、またフィラデルフィア管弦楽団さえ破産するようなアメリカのオーケストラ経営事情の中で、メジャーレーベルに頼ることなくこれほど大胆な自主企画を進めたSFSに対しては、喜んで200ドル払って支援したいと思える。 いつの頃からか、メジャーレーベルさえも巻き込んだ価格破壊によって音楽に正当な代価を払う習慣が薄れてしまった。同じ自主企画でも、LSOのような廉価路線の方が数は売れるのだろう。だが、このSFSのシリーズには、単に演奏会にマイクを立てて記録して売ります、というアプローチとは違う念入りな仕上がりがある。普通に考えれば、まだまだ原価回収さえおぼつかないセールスだと思う。これだけのクオリティのものを買いたたくマーケットになってしまったら、本当に「良い音楽商品」を作ろうという志は生きながらえることができないだろう。私はぜひとも「この全集にはこの代価を払っても惜しくない」と多くの人に訴えたいと思う。

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  • ★★★★★ 

    蝉の抜殻  |  神奈川県  |  不明  |  2011年06月11日

    レビューには誠実に感想・印象を語るタイプ。視点を持って分析を提示してくれるタイプに大きく分かれる。ただ、困ったレビューもある。「良い演奏には構造も音色も技術も物語も感情も何でもある」と紹介するレビューだ。例えば某教授のレビューは私も参考にするのだが、気に入った演奏には全てが備わっていると無邪気にはしゃがれると、正直私は困惑する。気に入った演奏を誉めることは良いことだが、それでも責任ある影響力を持つ人のレビューは正確であって欲しい。全てを手に入れることはできない。これは世界の全てを知ることができないことと共通する。全てのあらゆる物を描きつくすことはできない。音楽の世界はそれほど狭いものではないから当然だと思う。しかし、視点を導入し、その視点の範囲で全てを描きつくそうと試みることはできる。優れた演奏とは、明確な視点と立場を持ち、ブレない。その中であらゆる可能性を追い求め、独自の世界を構築するようなものだと思う。MTTのマーラーは正直異色だ。特に6番7番8番が最もわかりやすいのだが、徹底してリズムの再現に徹しており、特に7番で解釈上議論の的になるトレモロと16分音符処理の使い分けは、リズムのために使い分けるという徹底ぶりで、まさにリズムゲーム。ちなみにコクとは成分が留まった状態だが、MTTはそのような安易な表現を徹底的に排除している。蒸留水のように透明感溢れるオケの音色。音色の成分が留まった状態で、この表現は無理だ。だから、このオケは機能を使いこなせない指揮者が振ると鳴らないのだが、構造と成分を自在に使いこなす名手にかかると、現在世界最高峰の透明で濁らない音のテクスチャを聴かせてくれる。本当に凄い指揮者でなければ本当の高機能オケは使いこなせないし、鳴らない。それを抜群に凄い録音で聴かせてくれる。最近のメジャーレーベルは、デジタルを音を録るために使用せず、音を操作するためにデジタルを使う。最近のメジャーの録音が、電子ピアノかシンセサイザーのように聴こえてしまうのはそのせいだ。しかしこのレーベルは、デジタルを音の再生と音場の再現のために使う。空間としての音を収録するためにデジタルを使用する。でも、これが本来の使い方なのではないか?SACDのセットは高いかもしれない。しかし、この音、トレーニングされた音、吟味されて収録された音を聴けるなら、盤質も最高のものが手に入るなら、むしろ安い買い物だ。安い全集を買ってシンセサイザーのような音でガッカリするより、本物のプロ集団の録音にかける情熱を聴こう。盤の材料費が安くなると、当然音も安くなる。良い装置ほどそれは明確にわかる。SACDでマーラー全集を聴くなら、現時点で文句無く最高。私もほとんど持っているのだが、この10年余りで技術は飛躍的に進歩している。もしかして初期の録音はリマスタリングやり直しているかもしれない。是非買い直したい。この演奏は安い盤質で再現しきれるようなものではないと私は思う。これはそのような商品だ。「この演奏に関してはSACDでなければダメ」と主張しても言い過ぎではないと思う。逆にSACDでなくても十分にパフォーマンスを聴ける、そのような程度の演奏ではない。これは言い切って良いと思う。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年05月17日

    ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団によるマーラーの交響曲全集は、2001年9月の交響曲第6番を皮切りとして、2009年のさすらう若人の歌に至るまで、約10年の歳月をかけて成し遂げられたものである。本全集のメリットはいくつかあるが、先ずは何よりも全曲がマルチチャンネル付きのSACDによる極上の高音質であると言う点である。マーラーの交響曲のような大編成のオーケストラ曲には、臨場感溢れるSACDが相応しいと思われるが、これまでのところSACDによる全集は、本全集のほかはバーンスタイン&ニューヨーク・フィル等による最初の全集(1960〜1975年)、ジンマン&トーンハレ管による全集(2006〜2010年)しか存在していないところだ(現在、マーツァルやゲルギエフ、ヤンソンスなどによる全集が進行中であるが完成までにはまだまだ時間を要すると思われる。)。これはきわめて嘆かわしい状況にあると言えるが、その分、本全集の価値がより一層高まることになると言えるだろう。次いで、本全集にはカンタータ「嘆きの歌」が含まれているということである。カンタータ「嘆きの歌」は、その後の交響曲の萌芽を聴くことが可能なマーラーの最初期の意欲作であるが、同曲の録音は著しく少ない状況にあり、バーンスタインやジンマンも同曲を録音していない。私が知る限りでは、同曲を全集に取り入れたのはシノーポリだけであり、その意味では、本全集はマーラーのほぼ完全な全集であるという意味においてその価値は極めて高いものであると言える(歌曲集「子供の魔法の角笛」が全曲ではなく、抜粋であることだけが唯一惜しい点であると言える。また、第10番についてはクック版などの輔弼版には目もくれず、アダージョのみとしたのも大変興味深い。)。そして、何よりも演奏が素晴らしいということである。ティルソン・トーマスは、バーンスタインやテンシュテットのようにドラマティックな演奏を行っているわけではない。むしろ、直球勝負であり、曲想を精緻に、そして丁寧に描き出していくというものだ。加えて、オーケストラを無理なくバランス良く鳴らし、マーラーの作曲した数々の旋律を実に明瞭に美しく響かせるべく腐心しているように思われる。それでいて、スコアに記された音符のうわべだけをなぞっただけの浅薄な演奏にはいささかも陥っておらず、どこをとっても豊かな情感とコクに満ち溢れているのが素晴らしい。正に、純音楽的な演奏と言えるところであり、マーラーの交響曲の魅力を安定した気持ちで満喫できるという意味においてはきわめて優れた名演であると言える。かかるアプローチは、同じくSACDによる全集完成に向けて進行中のマーツァル&チェコ・フィルによる演奏と似通っている面が無きにしも非ずであるが、マーツァル盤は、マーラーがボヘミア出身であることに着目した独特の味わい深さが演奏の底流にあるのに対して、本ティルソン・トーマス盤は、マーラーをその後の新ウィーン派に道を開いた20世紀の音楽家として捉えているという点に違いがあると言えるのかもしれない。また、完成に約10年の歳月を費やした全集であるにもかかわらず、本全集では各交響曲や歌曲毎の演奏の出来にムラが殆どないというのも見事であると言える。サンフランシスコ交響楽団も、ティルソン・トーマスの確かな統率の下、ライヴ録音とは思えないような安定した技量を発揮して、望み得る最高の演奏を繰り広げているのも、本名演に大きく貢献しているのを忘れてはならない。いずれにしても、本全集は、マーラーの交響曲の魅力を、望み得る最高の臨場感溢れる高音質により安定した気持ちで満喫できるという意味において、自信を持ってお薦めできる名全集と高く評価したい。もっとも、本全集の最大の難点は高額であるということである。価格が20790円というのは、ジンマンによる全集が7190円であることに鑑みれば、前述のようなメリットなどを考慮しても、あまりにも高額と言えるのではないだろうか。因みに、私はすべて分売で入手しており、それを考えると20790円でもかなりの値引きとは言えるが、それでも高額であることにはかわりはなく、このような素晴らしい名演を多くのクラシック音楽ファンに聴いていただくためにも、更なる低価格化の努力を是非ともお願いしておきたいと考える。

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  • ★★★★★ 

    カバポチ  |  神奈川県  |  不明  |  2011年05月16日

    何枚かバラで購入しましたが、単価が高くて全部揃え切れませんでした。とても素晴らしい録音・演奏ばかりだったので、今回の全集セット化は大歓迎です。2万円はしますが、単価が安くて嬉しいです。一刻も早く聴きたいので、HMVさん、発売延期はしないで下さいね。本当に待ち遠しいです。

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  • ★★★★★ 

    ポテトチップス  |  北海道  |  不明  |  2011年05月15日

    マーラーには様式的矛盾と落差を表現するタイプ。主観的にスコアを読み込むタイプ。後期ロマン派の様式を再現するタイプ。音符の持つ音楽的意味を再現するタイプ。それぞれの名演奏があるが、MTTの演奏はサウンドとしてのマーラーを構築するタイプで、サウンド派としてはおそらく最高のセットだと思います。SFSの線が細いが透明感の溢れる音が、音のテクスチャを濁ることなく解き明かしていく凄さ。この方法ならこのコンビは世界最高といっても過言では無いと思う。それほど凄い演奏だと思う。逆に「サウンド」を聴こうとしないと、この演奏の真価は分かりにくいと思う。「矛盾と破綻」「平穏と落差」これを音楽の構成だけ聴かせてくれる演奏が好きな人は気に入ると思うが、芝居がかった劇場型のマーラーが好みの人は別の演奏を好むと思うけど、そのジャンルの世界最高のマーラーが聴ける事実は動かないと思う。ちなみに私は劇場型の演奏は好みではありません。演奏は父の所有物で全て聴いていますが、一部歌曲を聴き落としているかもしれません。さらに贅沢を言えば、6番は現在の彼らの演奏で聴いてみたかったです。

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