ブラームス:交響曲第1番(1976)、エルガー:エニグマ変奏曲(1971) ボールト&BBC交響楽団(ステレオ・ライヴ)
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ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 2012年11月06日
ブラームスは気力あふれる、充実した名演。妙に構えず、どこかリラックスした雰囲気すらありながら、力強く、推進力のある見事な出来栄え。終了後の聴衆の熱狂も当然でしょう。エルガーは、さらにしなやかな抒情が加わり、これまた立派な演奏。いずれもライブならではの感興のノリはありますが、それに身を任せての熱狂に至らないところがジェントルマンらしいところでしょうか。オケは基本的な腕は立派ですけど、音色とかニュアンス的にちょっと魅力に乏しいかな。録音も年代的にはやや劣る気がしますね。ヒスもあり、やや古めかしく、混濁もあるような気はします。ただ、鑑賞には全く問題ありません。良好なステレオで、レンジも十分です。想い起せば、ボールトのブラームスは、ロンドンフィルなどとの全集がありましたが、あれも大変立派な出来でした。もっと聴かれ評価されてしかるべき指揮者でありましょう。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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MISPRISIONER | 東京都 | 不明 | 2011年08月30日
ブラームスで、ボールトはオーケストラを十分に鳴らしきって、壮大な音の大饗宴を展開している。どの部分の音も暗く沈み込むことはなく、常に健康的な明るさと強さを持っており、ボールトの弾力のある安定したリズムと明快な響きが、各楽章の持ち味を十全に引き出している。もっとも、大きな流れとしてはいいものの、細部の彫琢という点でいまひとつの感があるのも事実だが、BBC響も、あまり細かいことは気にせず、気楽に演奏を楽しんでいるように聴こえ、プロムスならではの演奏といえよう。一部の人々にとってはこちらがメインとなるだろう《エニグマ変奏曲》も、バルビローリやハイティンクと比べると大味な表現の演奏で、大らかで楽天的だ。部分的なニュアンスは少々犠牲にされてはいるものの、全体として堂々とした激性の強い表現が形成されており、決して音の洪水にはならず、どこまでもしっかりとしたフォルムが保たれている。また、ボールトの音楽的語り口を十全に心得て、揺るぎない信頼関係が築かれていた事を、十分に感じさせるオーケストラの鳴り方にも、好感が持てる。また、エニグマの終曲で加わるロイヤル・アルバート・ホールのパイプオルガンは、音源の経年劣化の所為か、ほとんど低音しか聴こえないが、100Hzより下から最低音の60Hzあたりの周波数成分が猛烈に自己主張しており、エニグマでSACDでもこんな重低音、聞いた事がない。なお、音の物理的条件は両曲とも60年代終わりころのもので、水準より少し落ちるのが残念だ。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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しるばーさたん | 大阪府 | 不明 | 2011年05月25日
エルガー狙いで買いました。もう本当に名演です!!!この格調の高さ!!冒頭の潤い豊かな弦だけでも一聴の価値があると思います。各変奏の丁寧な書き分けなどはそん所そこらの指揮者には出来ない芸当ですね。もうあっという間に終わってしまいます。コピーにある【エルガーは、一部のパートをオルガンで演奏するという珍しいヴァージョンで、こちらも興味深いものです】はどうでしょうか?「そのような部分はない」と感じましたが。ただひょっとしたら終曲の”EDU”でオルガンパートが剥き出しになるところを指して言っているのかもしれません(スコアを見た訳ではないのですが)。確かに一般の演奏に比べて(ホールと元の録音のせいでもあるでしょうが)オルガンパートがくっきり出てくるのでそういうコメントになったのかもしれません。しかし【一部パートをオルガンで・・・】というものではないと思います。メインのブラームスも名演で、オケもノリノリですが、エルガーの出来の凄さには一歩及ばず、が個人的感想です。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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棒流徒狂 | 兵庫県 | 不明 | 2011年05月18日
ボールト・ファン必聴の一枚登場。 録音よし!オケよし!演奏よし! この時期のスタジオ録音と比べ、緊張感の高さが際立ち、オケも自発的で魅力的。エニグマは冒頭から泣ける!ボールト・ファンとしては文句なしの星5つ。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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