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ベートーヴェン(1770-1827)

CD 交響曲第5番『運命』、『シュテファン王』序曲 クレンペラー&フィルハーモニア管弦楽団(1959)(平林直哉復刻)

交響曲第5番『運命』、『シュテファン王』序曲 クレンペラー&フィルハーモニア管弦楽団(1959)(平林直哉復刻)

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2012年03月07日

    クレンペラーのベートーヴェン交響曲は現代私たちがよくCDで聴くトレンディな演奏感覚からすれば随分「押し」が強く、勿論その運ぶテンポの遅さが特に第5番「運命」等においてベートーヴェン交響曲の確固とした構築性を力感をもって私たちに伝えてくれます。そういう特質だからかクレンペラー個性発揮が見つけ易いこの「運命」交響曲の録音はクレンペラーには大変種類が多く、その中でもライブ、モノラルを含めこのフィルハーモニアO(PHO)との演奏録音は代表的なものと申せましょう。本盤演奏(実タイム@8’46A11’04B6’08C13’20)もかつてEMIから出てたものでの焼き直しで1959年クレンペラー74歳の時のステレオ録音でありそれまでの演奏盤よりじっくり構えたものとなっております。アプローチ自体は従来通りやや彼独特の突き放して覚めた雰囲気がありそれが他に有無言わせぬ逞しさを余計生み出した結果となりました。第1楽章から当然ゴリゴリ骨太なラインで進みます、途中何故かちょっと躊躇ったフレーズも見受けられますがそんな事は過ぎれば気になりません。多分クレンペラーが重きを置きたかった第2楽章は宗教的響きすらしますが決して情緒に陥らない「意思」すら感じさせます。そして後半二楽章はまさに更なる壮大なスケールでもって堂々ゆっくり踏みしめる様に進み〆でのクライマックスでの高揚感はもう生半可な言葉では書き尽くせませんね。定評ある平林氏の復刻版でもあり勿論最高ランクの演奏かと思います。私の手元資料、HMVカタログ等でクレンペラー指揮「運命」交響曲のデータをメモしておきます・・・・1934年ライブLAPO@7’38A9’45B5’00C10’01、1951年ライブVSO@7’59A10’01B5’59C11’46、1955年モノラルPHO@8’04A10’06B5’43C11’07、1957年ライブPHO@7’52A9’40B5’35C11’02、1959年ステレオPHO本盤@8’46A11’04B6’08C13’20、1960年ライブPHO@8’07A10’03B5’46C11’36、1965年ライブBRSO@7’37A12’12B6’53C11’03、1966年ライブBPO@8’38A11’09B6’02C12’14、1968年ライブVPO@9’12A11’45B6’28C12’45、1970年ライブNPHO@7’31A11’27BC16’51・・・・、とにかくクレンペラーの「運命」交響曲は彼自身の内在するものとの闘いの反映の様で是非以上の各種盤何れでも良いので聴かれる事をおすすめします。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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    遊悠音詩人  |  埼玉県  |  不明  |  2011年07月10日

    盤鬼・平林直哉氏渾身の復刻は、EMIの録音に対する印象を根底から覆した!私は今まで、EMIのステレオ録音といえば、音揺れや割れが必至であることを当然のように思わされてきた。情報量に乏しく、スカスカしていて、高音はダマになり、低音は鳴らず、音が無駄に拡散した、要するに貧弱を絵に描いたような録音だという印象が、常に頭にこびりついていた。殊に国内盤の劣悪ぶりは目に余る程で、そのくせHQCDだの24bit最新リマスタリングだのを売り物に高音質を標榜する態度に、ただただ呆れていた。その状況を見事に打破したのがESOTERICによるクレンペラー指揮:シューマン&フランクのCDで、これにより、いよいよ劣悪な音質の元凶がマスターテープによるものではなく復刻方法にあるのだと確信した。そこへ来て平林氏の復刻である。彼自身、「原理的にはオリジナル・マスターに太刀打ち出来るはずがないオープンリールだが、実際には逆転現象が起きている」と自画自賛しているが、全くその通りの恐るべき情報量に思わず唸った!音の一つ一つが立体的に躍動し、直接音と間接音のバランスに優れ、殊に低音のマッシブな感触が非常によく現れている。あたかもRCAのリビングステレオの録音をオリジナル・マスターからXRCD化したような、実に鮮烈な音である。ヒスノイズも少ない。しかも過剰なノイズリダクションによってではなく、オープンリールの良好な保存状態によってもたらされたものであるため、不自然なところが一つもなく、ストレスのない伸びやかなサウンドが豊かに拡がるのだ。これぞ耳の御馳走というもの。演奏自体も、クレンペラーならではの、一抹の甘えも許さない大変ストイックなものであり、遅めのテンポながらだれることなく凝縮した世界を創出している。これを聴いてしまうと、昨今の古楽器演奏が、如何に小手先の業であるのかが分かる。ベートーヴェンの魂に肉薄するかの如きクレンペラーの至芸を、超高音質で堪能あれ!

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    Licca  |  千葉県  |  不明  |  2011年02月07日

     クラッシック音楽を聞き始めたのは40年前の高校生のころです。(最初に買ったLPはクレンペラーのMozart29番)カセットデッキの黎明期で、LPの時代でした。高校生にとってLPは高価で、もっぱらオープンリールデッキでFMのエアチェックをしていました。大学生になってショルテイの「シュラトスツアはかく語りき」をオープンリールテープで購入し、その音質の良さに感動していました。でもそれはとてつもなく高価で、メデアも少なく、私はLPの収集に走り、カートリッジお宅になりました。  当時からオープンリールが最高の音質と思っていましたが、今回の復刻版で確信に至りました。この演奏はLP、日本版の全集、輸入版の全集、HQCDで持っていますが、この平林直哉復刻版が最高でしょう。バイエルン版、ウイーンフィル版とともに私の宝物です。前回のワルターの未完成、運命同様、音のエネルギーにあふれた古きよき時代の香りがする演奏になっています。今後の復刻に期待します。クナのパルジファルは無理かなー。

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