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スメタナ(1824-1884)

CD 『わが祖国』全曲 ヤクブ・フルシャ&プラハ・フィルハーモニア

『わが祖国』全曲 ヤクブ・フルシャ&プラハ・フィルハーモニア

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    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2016年03月22日

    「我が祖国」を解放した演奏だ 各交響詩が描出する祖国の風土と歴史を踏まえた上に 楽曲の普遍性と汎世界性を高らかに謳いあげたフルシャ&プラハpo 六曲それぞれの起承転結を明瞭に表現したことで六曲の魅力が均衡した 「ヴルタヴァ」が突出した印象を残すことがなく「ターボル」「ブラニーク」の一本調子が解消し 六曲が見事な六面体となった 随って全曲の一体感が高まり長尺感が消えた そこで見えてきたのが「我が祖国」の戦闘性なのだ 題材がそうした歴史を背景にしたものだと言うが「ヴルタヴァ」や「ポヘミヤの森と草原から」にも戦う人の眼差しと息遣いを感じさせる スメタナがこの六曲作曲中に完全に聴覚を失ったことが反映しているのだろうか フルシゃの演奏には戦場の残酷さや悲愴感はない どこまでも希望を失わない調べを歌いと鼓動を打ち続けている このディスクは豊かな残響のある部屋で余裕のある音量で奏でたい 衷心より推薦する 

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  • ★★★★★ 

    Terry  |  東京都  |  不明  |  2011年06月18日

    昨年2010年5月12日、プラハ_スメタナ・ホールでの「第65回プラハの春」、国際音楽祭オープニングコンサートに参加してきました。クラウス大統領も列席され、フルシャの若々しい指揮のもと、国歌演奏に続き、オーケストラと聴衆が一体となって、大変盛り上がった演奏会でした。このCDは2日目のドヴォルザーク・ホールでのライブ録音で、初日に比べ若干落着いた演奏ですが、やはりセッション録音とは異なる雰囲気が出ています。コンサートは2部構成で、第3曲「シャルカ」と第4曲「ボヘミアの森と草原から」の間に休憩が入りました。プラハ・フィルハーモニアは1994年設立の若いオーケストラで、2008年からフルシャが常任指揮者を勤めています。チェコ・フィルハーモニーなどにくらべ若いプレーヤが多く、ヴィオラの中で”イトウ・エミ”さんという方が一所懸命に演奏していました。

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  • ★★★☆☆ 

    SeaCrow  |  東京都  |  不明  |  2011年01月09日

    気鋭の小編成オケと若手指揮者の共演による切れ味鋭い演奏、を期待しましたが、録音の悪さにすべてをスポイルされてしまっています。弦も管も前に出ず、打楽器はモゴモゴ。これでは演奏を味わう以前の問題です。ルドルフィヌムでのライブ収録ですが、日本のエクストンが録っていれば、と思わずにはいられませんでした。演奏そのものは奇をてらわないストレートなもので、好印象には違いないのですけれど…

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年01月05日

    実になだらかで美しい演奏だ。録音のせいや、小編成のオーケストラということもあるのかもしれないが、これほど、ドラマティックさを抑制した「わが祖国」も珍しいと言えるのではなかろうか。「わが祖国」と言えば、チェコ出身の指揮者による定番プログラムであり、古くはターリヒ、アンチェル、そして、クーベリックやノイマンなどに至るまで、民俗色豊かな、そして愛国心の高揚を掲げたドラマティックな名演を成し遂げてきた。チェコ出身以外の指揮者にしても、小林研一郎の劇的な名演や、アーノンクールによる切れ味鋭い名演などがあった。こうした海千山千の数々の名演の中にあって、チェコ期待の20代の若手指揮者フルシャの演奏は、むしろ、きわめて新鮮に響くと言えるのではなかろうか。前述にように、ドラマティックという性格は薬にもしたくなく、やたら愛国心を振りかざした演奏ではないが、わが祖国の根源的な音楽の美しさ、魅力を自然体で表現したという意味では、正に、新世代による名演と評価してもよいと考える。あたかも、埃をかぶった名画から、長年の埃を取り払ったようなイメージであり、フルシャ&プラハ・フィルハーモニアによるこのような新鮮な名演を、プラハの春国際音楽祭のオープニングに選ばれたこと自体が、チェコの音楽界の新たな方向性を示唆しているとも言える。このコンビの今後の更なる発展を大いに期待したい。

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