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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

SACD 交響曲第10番 ニコライ・アレクセーエフ&アーネム・フィル

交響曲第10番 ニコライ・アレクセーエフ&アーネム・フィル

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    ぼん  |  神奈川県  |  不明  |  2010年05月20日

    1956年生まれのアレクセーエフによるショスタコーヴィチ。初来日時に7番、再来日時には11番のショスタコーヴィチの交響曲を、それこそ鬼のように指揮したアレクセーエフだが、ここでの10番もかつてのそれ同様の演奏だ。ことさらドラマや深刻な時代背景の投影に走らず、純音楽的ともいえるほどの真正面攻撃的な指揮のため、いささか現在のショスタコーヴィチの解釈からみると時代錯誤も甚だしいような気がするが、このやり方としてはじつにしっかりとした聴き応えのある演奏となっている。また以前の来日でも感じられた弓をべったり弦に押しつけたかのような、それこそアレクセーエフの師であるアルヴィド・ヤンソンスが指揮したような粘着力のある響きが今回も随所に聴かれたのが嬉しい。もっともアルヴィド・ヤンソンスよりも音がよりクリアでバランス感覚が現代的ではあるため、アルヴィドの単なるコピーではもちろんない。ただオケがかつての旧ソ連オケのようなド迫力パワーで押しまくるようなオケではないため、ややアレクセーエフ独特の豪腕ぶりが抑えられていることと、そのため最後など人によってはいささか物足りない感じがしてしまうところが気持ち残念。とはいえ、とにもかくにも21世紀にまだこういう指揮者がいるのかという、いかにもアレクセーエフらしいショスタコーヴィチになっているのはお約束とはいえ嬉しいところだ。ところでそろそろこの指揮者とサンクトのフィルハーモニーでショスタコーヴィチはもちろん、チャイコフスキーやラフマニノフなどの交響曲をぜひ聴きたいところ。もし実現したら昭和のメロディアLPファンが随喜の涙を流すことだろう。…かな?

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