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CD クララ・ハスキル ポートレート(協奏曲集、ソナタ集)(10CD)

クララ・ハスキル ポートレート(協奏曲集、ソナタ集)(10CD)

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    司那夫金  |  所在地  |  不明  |  2013年09月09日

    ハスキルは決して暖かい音を奏でるピアニストではない。心が惹きつけられることもなければ、魂を持っていかれそうになることもない。しかし何故だか聴覚を集中させる「なにか」を持っている不思議なアーティストである。とりわけソロ演奏に関しては、ほかのピアニストと明らかに違う。確信に揺るぎがないといえばそれまでだが、そのケタが並外れていると言うべきか・・・ ただいつも不思議に思うのは、ハスキルのピアノって、ピアノそのものに、特別なピアノを使っているのだろうか?と思いたくなるほど「音質」に違和感があるのだ。これは決していい意味ではない。コロコロしていて、まるでサイコロが木目のテーブルを転がっているような音に聞こえてならない。透明感を感じないので、たぶん実際よりも音質が貧弱に聞こえてしまっているように思う。この当時の、他のピアニストの録音からはそういう音質を聞いたことがないので、これはやはりマイナスポイントとして、(個人的には)最高評は控えなければならないだろう。

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  • ★★★★☆ 

    砂林  |  埼玉県  |  不明  |  2010年05月30日

    当然と言えば当然なのだが、シューマンとモーツァルトの名演には畏れいる。LP・CD時代を通してハスキルを語るには充分すぎるアンソロジーで、このシリーズとしてはハイドンポートレイトと並ぶ文句のつけようのない内容の箱。ただ、これはハスキルには何も由来しない瑕疵なのだが、ベートーヴェンの特に3番に付けているスイスのヴィンタートゥール音楽院?のオケが正直言ってだいぶ格落ちのアンサンブルで、私にはハスキルの名演の脚を引っ張っている感があるが、どうだろう?このオケについてはステレオ時代になってPHILIPSから出たシェリングの最初のバッハ協奏曲全集でも同じ感想を持っている。他にかなりよい演奏のものも知っているので、出来不出来の大きいオケなのだろう。今は金太郎飴みたいなハズレなしの音盤時代だからこそ、敢えてこういうリザヴェーションは付けておきたい。

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  • ★★★★☆ 

    盤捨印  |  東京都  |  不明  |  2010年05月02日

    久しぶりに聞いてみてびっくりしたのは、低音の充実。華麗さとは程遠い、野暮ともいえる愚直なバスの上に音楽を積み上げていく手法は、一時のベルリンフィルを思い起こさせ、これは華麗なテクニックとエキセントリックな感性でショパンを弾いて聴衆を魅了したピアニストたちとは一線を画した音楽であることを実感しました。実際、ショパンの録音はこのセットに収録されたピアノ協奏曲くらいしか残されていないのではないでしょうか。 今日はシューマンの独奏曲を2曲聞いてみました。 昔LPで聞いていた「子どもの情景」と、彼女の演奏でははじめて聞く「森の情景」。 子どもの情景は実に安定した演奏で、奇を衒ったところは皆無。安心して音楽に浸ることができます。聞こえてくるのは演奏の素晴らしさよりもむしろ曲の素晴らしさ。そして音楽に込められた物語性と、いつくしむような優しさ。音楽の本質を見事にとらえています。 さらに素晴らしいと感じたのは「森の情景」。低音に支えられた安定したハーモニーと絶妙なフレージングにイマジネーションの飛翔が加わり、めったに聞くことのできない名演となっています。なんていい曲! もっともっと多くの人に聞いてもらいたいと願わずにはいられません!

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