悪の華、詩の芸術、交響組曲『ジャングルにて』、他 シフェルチェフスキ&グラーツ大管弦楽団、タベリー、他
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Tantaky | 長野県 | 不明 | 2016年10月28日
このアヤシイジャケットのせいで音楽もこんな感じかと先入観をもたれ、なかなか手を出される機会が減ってるんじや無いかといらない心配をしてしまいます。才能がありながら当局への迎合を拒否したため黙殺されたとか、秘密警察の関与があったとか、そんな話もありますが、ここに収められた作品は後期ロマン派の香りが漂う「悪の華」(ホルンがマーラーっぽい)や仄暗く、つかみ所の無い晩年の「シンフォニエッタ第2番」、映画音楽からの「ジャングル」、聞きやすいがどこかひねくれている「ハンガリー幻想曲」(なぜかタンゴが聞こえる…)といった作風の幅が分かる、入門にはピッタリのディスクです。そういえばロシアっぽくはないし、ソ連ぽくない。形式主義とか、退廃的とか、ブルジョア的だとか、そういった紋切で当局から黙殺され、ソ連が無くなってもそのまま忘れられたロクシーンの復権を切に願います!0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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