ヴァイオリン協奏曲、ロマンス第1番、第2番、他 コパチンスカヤ、ヘレヴェッヘ&シャンゼリゼ管弦楽団
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ROYCE | 神奈川県 | 不明 | 2018年12月18日
昔はヴァイオリニストが即興的な装飾を加えて演奏することが普通だったらしい。この演奏はそういう往年のスタイルを復元したものといえようか。ちょっとこざかしい面もあって、ベートーヴェンの威風堂々とした音楽のスタイルとは水と油。正面から向き合っていないように感じられる。とはいえカデンツァでは本領発揮、切れ味鋭い演奏は現代音楽風でなかなかのものに思えた。全体的に風変わりであり、それが面白いといえば面白いのだが、次々に繰り出される変則技は食傷気味になるため一度聴けば十分。繰り返して聴くほどの価値はないように思われる。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ニャンコ先生 | Tochigi | 不明 | 2013年05月14日
現代楽器奏者がピリオド奏法を取り入れるのが昨今の流行りで、今やかなりの大御所でも普通のことになっている。ましてや、若い奏者が新しい演奏スタイルを模索する上で、よほどの変わり者が天才肌でない限り、音楽史的アプローチを避けて通るのは難しいだろう。その中にあって、この盤の演奏の魅力は「ちょっとピリオドっぽくやってみました」というような中途半端で終わらせず、かといって「古楽派奏者のように」演奏しているのでもないことにある。ピリオド奏法によって明かされた古典派時代の音楽の両極端、すなわち構成感に内在する混沌、激しさを通りぬけて訪れる静謐を見事に自己の演奏表現の中核に置いて曲を弾き切っている。伴奏の管弦楽がすばらしいの一語に尽きる。ジャケット写真が、孤独にソロパートと格闘しつつ天上を志向し、背中にはしっかりとヘレヴェヘが指揮する楽団のサポートを受けている、そんな風に見えて、演奏のコンセプトにまさにぴったりだ。「ジャケ買い」した方たちは誰ひとりがっかりなさらなかったであろう。7人の方が、このレビューに「共感」しています。
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たーさん | 神奈川県 | 不明 | 2011年12月03日
コパチンスカヤはスクロヴァチェフスキ指揮のN響とこの曲で共演した。ちょっと小生意気なおネエちゃんがニコリともしないで弾いているという見た目の感じがまず面白かった。演奏はわたしの体験の範囲ではとても斬新なものでこの名曲の新たな面をみる思いがしたものだ。 「クラシックなおじさん」氏と同様にわたしもシェリングがシュミット=イッセルシュテットと共演した録音を最良と思っているが,これはこれで別の魅力に溢れた演奏だ。ヘレヴェーゲの指揮は第1楽章の提示部がシュミット=イッセルシュテットのそれと似通った感じに聴こえるのは気のせいかな。そこを聴いていると「ああなんといういい音楽」といつも思う。それが特に強いのがこの二つ。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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クラシックなおじさん | 埼玉県 | 不明 | 2011年09月15日
私にとってこの協奏曲の基本中の基本はシェリング&イッセルシュテット&ロンドン交響楽団です。いまだにLPでも持っています。(もちろんCDもです)演奏の方法、曲の解釈などは隔世の感ありです。録音が2008年で新しいこともあり、また、室内オーケストラでもあることから内声部の楽器の演奏が良く聴き取れ楽しい時間を過ごすことができました。独走ヴァイオリンは曲の流れを壊す寸前で踏み止まっている。これも大変難しいことではないかと思います。但し、これは1枚目に持つCDではなく2枚目、3枚目に持つCDだと感じました。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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いなまる | 埼玉県 | 不明 | 2011年07月03日
バックのオケが最高です。バイオリンに寄り添うようなピアニッシモに痺れます。この曲は、ソロと張り合うような演奏ばかり聴いてきたのでとても新鮮でした。コバチンスカヤの演奏も表現が豊かで、聴いている側が曲の中にスッと入り込めるのが好印象です。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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youone | 東京都 | 不明 | 2011年05月05日
ジャケットも美しいですが、その演奏もとても美しいものです。 楽器をガット弦に替えて、いわゆる古楽器のスタイルで演奏しているものですが、とても素晴らしい演奏になりました。 音楽が今まさに生まれんとする即興性と、一期一会の情熱と集中力によってもたらされる感動は最高のものとなりました。一音一音を慈しみ、心を込めた歌は、私たちの心に深く染み込んでくるものです。 古楽器スタイルでも難なくこなしてしまうその技術も素晴らしいですが、なによりその作品の本質を的確に捉えて、自由奔放な演奏であるにも関わらず、(いや、だからこそなのか)大きな感動を与えてくれる最高の音楽性には、心の底から感動いたしました。 特に、センシブルなロマンス第1番はこの作品の最高の演奏と申せましょう。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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sunny | 兵庫県 | 不明 | 2010年10月28日
テンシュテット、チョン・キョンファを常日頃聴いてきた私の耳には、同じ曲とは思えない位、新鮮、軽妙。ベートーヴェンって、こんな重苦しくなく楽しいんだという、ソロと伴奏が、上手く作用した刺激的な古楽器演奏。私も、ジャケット写が、いいと思います。もちろん、個性的なカデンツァも主張があって面白い。ロマンス1番、2番は、柔らかく、これまた、よろしい。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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D900 | 福岡県 | 不明 | 2010年08月25日
眠くならない!新鮮!奏者、指揮者共に素晴らしい。コレクションに是非お加えください。クラシックは解釈次第で新しい世界が開けるんだなという気がする一枚です。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ちょうさん | 東京都 | 不明 | 2010年03月18日
クラシック音楽に夢中になるきっかけになったこの曲、沢山のLP以外にすでに7種のCDを持っている。わくわくするほど期待して購入したこのCD、予想をはるかに超えてびっくりするほど個性的な演奏だ。でも聴き終わった後のこのさわやかさ。それに第2楽章などは個性的であること以上に他のどの演奏にもまして美しい。録音は素晴らしく、すでに持っている他のどのCDよりも優れている。それにしてもコパチンスカヤ、なんと魅力的なヴァイオリニストだろう。彼女の演奏を全て聴いてみたい。この曲を初めて聴こうとする人に勧めるのはやや躊躇するが、すでにこの名曲を親しんでいる人には「ぜひ、この演奏も聴いてみて!」と自信を持って言いたい。9人の方が、このレビューに「共感」しています。
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fuka | 神奈川県 | 不明 | 2010年02月06日
久しぶりにベートーヴェンのVn協奏曲のCDを購入しました。たぶん刺激が欲しかったのだろうと思います。ただしこの古典的清らかさの代表のような曲に既成を揺るがすような刺激を求めることはなかなか難しいものだろうとは頭では判っていることです。まずオケの前奏から音色の柔らかさ(軽さ?)が気になりますが、そうこうするうちにコパチン嬢がすっと入ってきて、おやおやこの音色は、とライナーを取り出して読んでいるうちに、例のカデンツァが始まり耳を済ませていると、なんだこの超絶技巧は、どうやってダブルで音を出しているんだ、と考えていると、太鼓も加わり、結果的にはずいぶん刺激を受けました。フィナーレは立派です。女流Vnの演奏には、どこかスイッチが入るところがあってそれが楽しみの一つです。この曲でも、ああコパチンさんスイッチ入ったかな、と思わせるところはいくつかあって心躍るのですが、大きく逸脱すると、曲自体が壊れてしまいますので、それ以上はあとでね、という感じです。ロマンス・協奏曲断章はストレートな演奏で、それはそれで素晴らしいです。この感じでシューマンの第3楽章聴きたいな。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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waowao | 東京都 | 不明 | 2010年01月24日
店頭でみて即ジャケ買いしてしまいました。ジャケ買いなんて何年ぶりでしょう。それにしても非常に面白い構図と思いませんか。ローアングルから撮影され、演奏者の表情にピントを合わせたその画は、ジャケ中央に垂直に配置した弓のベクトルが構図の柱となっていますが、指揮者に向けていると思われる”まなざし”の右斜め上方向へのベクトル、そして左下の領域で揺れる髪のベクトルも含め立体的で動いているかのようです。白のバックと右下の黒い服との対比。黒く大きな瞳が非常に魅力的で演奏者の真剣さも伝わってきます。ソリスト一人しか写っていなくても協奏曲CDのジャケットとして見事にはまっているのです。演奏者の勇姿、楽器を持つかっこよさは、まるでジミーペイジのステージショットみたいです。ジャケに心奪われた私にとっては内容を聞く前に入手した時点で満足してしまいました。もちろん音も聞きましたが、ジャケの期待を裏切らない躍動的で、かつ刺激的な内容でした。録音が非常によく、特にオケの音が上手く録れていると思います。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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小田春永 | 東京都 | 不明 | 2010年01月17日
これはおもろいですね。もっとも、人によってはやり過ぎと言った感想もあるかもしれませんが、それを割り引いても十分楽しめました。ヘレヴェッヘのバックも二重丸。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ERINA | 不明 | 不明 | 2010年01月14日
これは素晴らしい!今まではベートーベンのバイオリン協奏曲は確かに気品はあるが、少し退屈な曲だと感じていたのだ。しかし、この演奏を聴いて考えが変わった。なんてスリリングな曲だったんだと! 第一楽章のカデンツァには恐れ入る限り。それだけでなく、第二楽章ではガット弦の柔らかい音色が愉しめたり、曲中の所々で才能の閃きが眩しいくらい。サイとのクロイツェルは過激すぎて、曲を壊してしまった気がしたが、ここでの彼女は、宙を翔る天馬のよう。とにかく聴いて損はない一枚。7人の方が、このレビューに「共感」しています。
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