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モーツァルト(1756-1791)

CD 弦楽五重奏曲第3番、第4番 アルバン・ベルク四重奏団、ヴォルフ

弦楽五重奏曲第3番、第4番 アルバン・ベルク四重奏団、ヴォルフ

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2012年07月20日

    もう解散して四年経ったアルバン・ベルクQは1970年VPOのCMを務めていたギュンター・ピヒラーが中心となって結成されたオーストリアの弦楽四重奏団であり室内楽の中でも特に凝縮されたエッセンス編成で各メンバーの完璧な技術とアンサンブルの緻密さに支えられ豊かな音色、表現力を駆使した演奏は三十年弱の活動において高い評価を得ておりました。近代、現代物により適した実力を発揮するQであっても古典物にもウィーンの伝統雰囲気を持ちつつ現代的で鋭敏な感覚がこのQの真骨頂を象徴する演奏として結晶した様な感じを提示します。本盤は1986年に第2ヴィオラにM.ヴォルフ(ウィーン生まれの当時24歳)を迎えてのモーツァルト弦楽五重奏曲第3番ハ長調(タイム@13’05A8’24B5’04C7’20)と第4番ト短調(同@10’15A4’45B8’24C10’28)を演奏収録したものです。モーツァルトの弦楽五重奏曲はこのヴィオラの面白さを追及した面白い分野であり弦楽四重奏曲よりやはり詰まった響きが聴きポイントでもあり特にこの二曲は調性が同じの為、交響曲第40番ト短調、第41番ハ長調或いは交響曲第25番ト短調、第29番ハ長調の各関係を引用される事が多い様です。先ず第3番第1楽章はシューベルトの様なテーマからスタートし明るく簡潔な感じでこのQの透きとおったアンサンブルが活きています。時折短調シーンが過ぎりはしますがやや調子良い展開部を経て後段は比較的がっちりした様相を呈して〆に結び付けます・・・タイムとしては反復もある為か長めに感じはしました。第2楽章はヴァイオリンとヴィオラ間の絡みがこの五重奏曲の極めを表しています。個人的には曲として少しぐずつき気味の印象のある第3楽章を終わって最終楽章は中々軽快で活き活きした楽章で複雑な対位法を含む掛け合いも流石このQの整理整頓処理のセンスは素晴らしいです。次に第4番は評論家の小林秀雄氏によって、「モォツアルトの悲しさは疾走する」と評された曲です・・・第1楽章のファーストテーマはその悲愴感を帯びたもので演奏がシャープにスタートします。セカンドテーマがその逼迫感を救う感じのもので交代交代形を替えこの二つのテーマがこの楽章を占有します。第2楽章のメヌエット/トリオは強弱メリハリをつけます。穏やかなファーストテーマと短調帯びのセカンドテーマの第3楽章は正直な処少し退屈だったです、最終楽章はヴァイオリンとチェロの対話の序奏から主要部で進められるテンポ速めの活気は果たして短調曲の面影が皆無となり曲として先の交響曲とは通しで聴いた後での印象としては異なる処なのでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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