ディヌ・リパッティ/EMIレコーディングス(7CD)
検索結果:1件中1件から1件まで表示
-
M | 愛知 | 不明 | 2009年02月06日
LP時代に聴いたリパッティを今聴き直してみると、表現としては詩的というよりむしろアルチザンな感が強い。何か精神的なものの象徴のようにいわれる彼だが、その理由は、モノクロームな禁欲的音色と磨かれた漂白的ピアニズムにあるような気がする。どこかスルメを噛むような味わいなのだが、他に似たタイプがいないだけに貴重である。しかしあの時はこれしかないと思えたものが、現在ではもっと感覚的にシャープなものを求める耳に替わっている。それだけ時代も変化したということなのか。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
検索結果:1件中1件から1件まで表示