交響曲全集(2002〜2005)、管弦楽曲集 ネーメ・ヤルヴィ&エーテボリ交響楽団(7CD)
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saitaman | 埼玉県 | 不明 | 2017年02月19日
このコンビのシベリウスはBISでの旧録音も持っているが、このDGでの新録は全ての点で旧録を上回っている。そもそも、シベリウスの作品集はいろいろなタイプの演奏がある。指揮者の思い入れが強すぎて神経質すぎる演奏がある一方で、ロマン派作品であることの延長を重視した解釈は北欧ぽさが減じられるという問題がある。そいう中で、このヤルヴィ&エーテボリ交響楽団の演奏は、フィンランドらしさという点ではヘルシンキPOなどからするとやや減じられる面はなくもないが、北欧的な雰囲気は全編に漂っている上に、ロマン派的な魅力も余すところなく表現されており、とてもバランスがとれている。もちろん交響曲はどれも素晴らしいのだが、それだけでなく、3枚ある管弦楽集がこれまた抜群である。作品の持つ物語性を大切にしながら巧みに抑揚のある表現を利かせて引き込む。ソロパートの出来も非常にいい。あと、北欧の荒涼とした自然を写した7枚のCDのジャケットの写真もなかなか印象的だ。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ユローヂィヴィ | 大阪府 | 不明 | 2011年05月31日
シベリウスの交響曲はながらくベルグンド指揮、ヘルシンキ・フィルのものが一番好きで、名盤とも評価の高いディヴィス指揮の演奏を聴いてもベルグンドの素晴らしさが耳にあって素直に聴けなかったが、ヤルヴィとエーテボリ交響楽団は個人的にとても好きなコンビというのもあり、ヤルヴィが指揮するシベリウスの素晴らしさもあるのでこれは名盤と呼べる全集だろう。 交響曲第2番の第2楽章はロシアの支配下にあったフィンランドを表現したと言われるが、あまりにも思い入れを強く演奏すると聴く方がしんどくなってくるが、ヤルヴィのアプローチはどこまでも音楽的だ。 第4番はシベリウスの音楽の中では分かりにくい謎めいた作品だが、ヤルヴィはそこをひとつひとつ明らかにするような演奏をしている。 第1番と第2番はライブ録音だけにスタジオ録音されて聴きなれているものと音のバランスが多少違うので管弦楽の細部も確認できて興味深かった。 ライブだけに音が少しはっきりしないのと楽章間のつなぎが不自然なのが残念だ。(ノイズを消した為だろうか?) それにしてもエーテボリ交響楽団は素晴らしい。 ベルリン・フィルやシカゴ交響楽団のような冷たさはなく、ボストン交響楽団やフィラデルヒィア管弦楽団のような味わいのあるオーケストラだ。 個人的にはウィーン・フィルより好きだ。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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abbadondon | 栃木県 | 不明 | 2010年10月23日
エーテボリ交響楽団とヤルヴィによるシベリウス。 同じ組み合わせによりグリーグの管弦楽曲集も名盤、 凍てつく北欧の響きを伝えている。7人の方が、このレビューに「共感」しています。
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