クラリネット奏者、浜中浩一の世界(3CD)
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kadoshin | 東京都 | 不明 | 2015年09月18日
現代曲はよくわからないので、モーツァルト、ブラームスの評価を。 どちらもトップレベルの素晴らしい演奏だと思います。浜中のクラリネットの音がテレビで見る限りやや細かったため、ランスロ風のものだと少し嫌だなと思っていたのですが、ドイツ風とまではいかないものの、やや落ち着いた音色。渋みはありませんが、モーツァルトなどは透明感があっていいと思いました。モーツァルトは弦も秀逸。特にチェロの安田はヴェテランとして名前はよく知られていますが、ここぞというときにアンサンブルを支えているのが良くわかります。 フランセは初めて聴きましたが、ウィットに富んだ魅力的な佳品。 ブラームスのソナタ第一番はランスロの名盤よりもかなりしっとりと落ち着いた表現。当然、曲想にはふさわしいです。弘中の安定感のあるピアノに支えられ、冒頭の寂寥感あふれるテーマが出てくるとたんに心を奪われます。技巧的にも万全で早いパッセージも危なげありません。ピアノともども楽想の変化にもうちょっと敏感であってもという場面もないではありませんが、そうなるとドラマティック過ぎて この曲の寂寥感とは違ったものになるのでしょうね。 ブラームスのトリオも同傾向の演奏です。ここでも安田のチェロが素晴らしかったです。 いずれをとっても、若いころN響のテレビで見ていた浜中を偲ぶいいCDでした。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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