交響曲第5番、第7番 ジャン・マルティノン&パリ音楽院管弦楽団
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遊悠音詩人 | 埼玉県 | 不明 | 2012年07月06日
往年のコンセルヴァトワールの味わい深い響きで、プロコフィエフの名作二曲を堪能できる一枚。当時のコンセルヴァトワールの音は、発展解消後のパリ管に比して渋味がある。特に弦楽器がややくすんだ色調である。そこに軽やかな木管や金管が絡んでくる。アンサンブルは決して上出来とは言えず、絶えず荒れっぱなしといってもいい程だが、それが何とも良い味を出しているから不思議である。マルティノンの指揮は、過度にロシア的にならず、さりとてモダンにひた走る訳でもなく、あたかもフランス音楽であるかのような洒落た色彩感覚がある。これぞエスプリというものであろう。音質も、1957年の録音にしては優秀である。さすがデッカ原盤である。しかもバランス・エンジニアにはケネス・ウィルキンソンがクレジットされているだけある。もっとも、高音域がやや強く出る憾みもあり、また、残響もデッドではあるが、それらも許容範囲内だ。同時期のEMIのオフ過ぎて細部が判りにくい録音より、遥かに面白く聴ける。特にパーカッションの弾けっぷりには胸がすく。実に愉しい一枚だ。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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