せごびあ  |  愛知県  |  不明  |  2019年07月28日

何だこの遅いテンポは？と思いながらも聞き進められてしまうクレンペラーの不思議さ。次第にそれが気にならなくなり、むしろ心地よくさえなるこれまた不思議。はじめは何を造ろうとしているのかわからないが、とにかくひとつずつ積み木が積み上がってゆくのはわかる。そして大迫力の渦の中で気付けば大変な感動で終わっているというクレンペラー大先生の芸術だ。

 

黒熊怪  |  神戸  |  不明  |  2007年03月16日

不思議なことに､六番は今だに完全な名演が極めて少ない。クナーの録音も残っていない。ﾌﾙﾄﾍﾞﾝｸﾞﾗｰも一回の試験的な演奏が残っているのみで、他の大指揮者と呼ばれた人達も､ダビンチコードのごとく沈黙を守ってきた。作曲者自身も困惑したという自己主張の強い、霊的な世界から響いてくるような美しい異常な曲だが、クレンペラーの巨大な造形力によって、初めてその驚くべき全貌が明らかになった。この人は、正真正銘、真実を語る、数少ない大指揮者の一人だと思う。

 

パシュミナ王子  |  シャンバラ  |  不明  |  2007年02月22日

いずれの演奏もいい。例えば６番、特に二楽章では華やいだ瞬間が幾つもあり、この指揮者が巷間言われている以上に前時代のロマンティズムを所有している証だろう。だがクレンペラーのブルックナーには直截的な表現ゆえか、吾輩には少なからぬ違和感を持ってしまうのが欠点だ。

 

為朝  |  京都府  |  不明  |  2006年10月29日

6番はﾓﾉﾗﾙの放送用録音のほうが渋い筈。ところで、あの伝説の第8番（終楽章の部分ｶｯﾄ）は再売しないのだろうか…あれはｸﾚﾝﾍﾟﾗ‐好きには最大の「公案」だから無理かな？

 

まさのぶのパパ  |  東京都  |  不明  |  2006年09月25日

グルック、私もはまりました。これ、単純な曲の癖になぜかはまりますね。幼稚な曲ですがクレンペラーが指揮するととてつもなくいい音楽に聞こえてくる。不思議です。フンパーディンクもなかなかの快演。6番は久々にこの曲を聴いてみてよかったと思える温かみのある演奏でした。これ、買ってよかったです。

 

タックン  |  東京  |  不明  |  2005年12月20日

ｸﾞﾙｯｸが凄い！たった１0分ほどの序曲にｸﾚﾝﾍﾟﾗｰの全てが刻み込まれている。曲頭の何という静寂、そして主部に入った時の魂の叫び！本当に部屋がぶっ飛びそうでした。もう昨今の古楽器演奏とは世界が違う！ｸﾚﾝﾍﾟﾗｰはまことに巨匠中の巨匠です。

 

やまちゃん  |  兵庫県  |  不明  |  2005年10月31日

ｸﾞﾙｯｸは初めて聴きました。素晴らしいですね。ﾜｰｸﾞﾅｰ版だと言うことはﾜｰｸﾞﾅｰ自身も気に入ってたんでしょうね。なんとも迫力のある音楽です。ｸﾚﾝﾍﾟﾗｰは本当に凄い！ﾌﾞﾙ６のこの巨大さは何だろう。ｸﾅよりも繊細だが堂々としている。音も素晴らしいです。

 

COPY_MASTER  |  千葉  |  不明  |  2004年10月11日

ブル６。冒頭からわくわくするような音楽になっている。にわかに起こる金管の主題の荒々しい割れるような響きは、ブルックナー好きにはたまらないだろう。

 

KURO  |  福岡  |  不明  |  2003年09月28日

なんてスケールの大きな演奏なのであろうか！グルックの「アウリスのイフィゲニア」は最近でこそ耳にする機会が増えたが、クレンペラーの迫力にはかなわない。しかも美しい見事な演奏である。ブルックナーに関しては、確かに音が良くなった分、力強さが増した感じである。おそらくクレンペラーの指揮したブルックナーの中でもトップ・クラスの出来ではないだろうか。

 

joe  |  仙台  |  不明  |  2003年08月24日

ブル６に期待して購入。果たして演奏は期待に違わず、堂々として見事。一つ一つの要素を疎かにすることなく丁寧に鳴らし積み重ねながら、やがて巨大な俯瞰図を形成するクレンペラー独特の芸術に感動。また、カップリングのグルック＆フンパーディンクもすばらしい。録音も優秀。