ピアノ・ソナタ全集 ディノ・チアーニ(9CD)
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ココパナ | 北海道 | 不明 | 2021年07月06日
チアーニは現在のクロアチアで1941年に生まれたピアニスト。極めて強いパーソナリティーを感じさせる芸術表現を体得した人でもあった。しかし、彼は1974年、ローマ近郊で交通事故のため、33歳の若さで世を去っている。彼が無事生き長らえていたら・・・その後のクラシック音楽界の演奏・録音史は異なるものになっていたのはないか。思わず、そんなことを想像してしまうのが、この録音。それほどのピアニストであったにもかかわらず、レコード会社による正規の録音は、とても満足のいくラインナップではない。この全集も本来非正規なもの。1970年にトリノで行われたベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏会の模様を収録したのだが、同封の解説によると、彼の芸術の理解者であり協力者であった友人たちの手による、きわめてプライヴェートな録音が音源とのこと。録音用のテープレコーダはホールの中心に据え置かれたもので、当然モノラル録音。聴衆の拍手の音が一番大きくてびっくりする。もしこのような方法がこのとき行われなかったら、この貴重な記録は、永遠に失われていたであろう。。。当然の事ながら、録音はやはり聴きやすいものではなく、とくに低音が濁り、高音がややキンキンする。しかし、これはないものねだり。それを差し引いても、素晴らしい演奏であることはよくわかる。まずその音量の豊麗なこと。そしてロマンティックな感情の高ぶりの見事さ。音楽全体が生気溢れる躍動感に満ちている。瞬間瞬間の刹那的ベクトルがもつエネルギーもすごい。個人的には、テンペスト・ソナタは、この演奏がベストと思う。深い音の谷間に深淵をのぞき込むような深みがあり、美しく、そして恐ろしい。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ぽんた | 静岡県 | 不明 | 2021年03月04日
確かに録音状態は悪い。聴衆の拍手の方が音が大きい。しかしチアーニにしか出来ない演奏が刻まれている。全集として残った。ファン以外には不要かもしれないが貴重なディスクである事に変わりはない。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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イーグル | 埼玉 川越市 | 不明 | 2006年04月30日
マイクが遠く、残響が残り過ぎという感じ。しかしこの全集からは彼独自の解釈によるきわめて洗練されたベートーヴェンが聞ける。これまでとはひと味違うPソナタ集を聞きたければ、ぜひお薦め。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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宮さん | 相模原 | 不明 | 2004年06月06日
確かに録音は最悪。チアーニ・フリークだけの逸品だろう。涙なしで聴けない。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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読み人知らず | 不明 | 2004年05月11日
ポリーニの亜流と思っていたが知の中に情念がのぞく。八番などはポリーニより良い。早い死惜しまれる。CDはエコーかけすぎ。聴きやすくしたつもりが失敗している。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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myu.myu | 愛媛 | 不明 | 2004年05月09日
録音の音源自体は色々ありますが・・・チアーニの音色は素晴しいものだと思いました。 ライヴの臨場感から、あれこれ想像をめぐらせてみたり・・・たっぷりと味わえる演奏でした。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ぱぴこ | 相馬市 | 不明 | 2004年03月30日
HMVのレビュー「同時代のポリーニよりうえ・・・」と以前 俵孝太郎氏が絶賛していたので購入したが あまりの音の悪さ 録音の悪さ 客の咳の多さに愕然・・・ 1枚聴き終わったら すっかりカゼをうつされていた。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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