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Tchaikovsky / Rachmaninov

CD チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番、ほか ホロヴィッツ RCAベスト(2CD)

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番、ほか ホロヴィッツ RCAベスト(2CD)

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    一人のクラシックオールドファン  |  Hyogo  |  不明  |  2013年07月02日

    CD1から・・・周知の通りホロヴィッッの本格的演奏活動の舞台アメリカでのデビューはチャイコフスキー・ピアノ協奏曲第1番で以降収録上そんなに多くない協奏曲の中でも特にマァ需要・供給関係からこの曲のウエイトというかとにかく彼としてはライブを含めて数多く記録が残されております。その中で本盤は1941年ホロヴィッツ38歳の頃、バックが義父トスカニーニ(当時74歳)が振る新設NBCSOによる演奏(タイム@17’32A5’48B6’07)でありこの共演によるこの曲の収録は他に同年のライブ分(同@17’38A5’23B6’39)、1943年(ライブ、@18’58A5’42B6’29)分等があって全て聴き比べたわけではありませんが完全主義者トスカニーニ指揮下でのこれらの中では本盤演奏が完成度が高い様に思えます。さて、その演奏は古いモノラル録音でノイズもある程度仕方ないとして逆にその音質から出て来る両者の「気迫」が充分うかがえこの演奏の歴史的存在価値も我ながら認識した次第です。タイムを見ても分る様に大変速いテンポで第1楽章から展開して行きます。ただ一直線に進むバックはやはりトスカニーニらしく、さりとて何処と無く婿に一歩譲っている風は面白いですね。若干さっさと片付ける傾向の演奏の趣きの中で超絶技巧によるPカデンツァの燦然さは聴き処でしょう。その超絶技巧には中間楽章でゾクッとしました。とにかくスピーディな最終楽章も後段轟く迫力によるクロージングにため息も・・・。なお、ホロヴィッツのチャイコフスキー・ピアノ協奏曲第1番には上記のトスカニーニとの諸演奏の他に1934年バックがマルコ/デンマークRSO(ライブ、タイム未確認)、1940年ハバルビローリ/NYPO(タイム@19’21A5’48B6’27)、1948年ワルター/NYPO(ライブ、タイム@19’22A6’32B6’16)、1949年スタインバーグ/ハリウッド・ボールSO(タイム@20’04A6’32B6’23)、1953年セル/NYPO(ライブ、トータルタイム31’29)等があり第1楽章のタイムを見てもトスカニーニペースがやっぱり本盤で明白なのかも・・・。作曲者ラフマニノフから「私よりうまくこの曲を演奏する 」と感動を伝えたというホロヴィッツの弾くラフマニノフのピアノ協奏曲第3番はホロヴィッツがキエフの音楽院を卒業する時の卒業演奏にも選んだ程の曲で演奏録音盤も数種類残されている様です。確認出来ていない点もありますがHMVレビューと重複するとしてもちょっと棚卸しして見ましょう。1930年録音A.コーツ/LSO(タイム@14’23A8’06B11’16)、1948年録音バルビローリ/NYPO(タイムトータル34’22)、1950年録音クーセヴィッキー/HBSO、1951年録音ライナー/RCASO(タイム@15’18A9’46B12’12)、1978年録音オーマンディ/NYPO(同@16’50A11’39B14’58・・・但しライブ)、1978年録音メータ/NYPO(同@16’13A11’23B14’59・・・但しライブ)といった具合です。本盤は1951年の録音で、ライナー(当時63歳)の引き締まった指揮をバックにホロヴィッツ(当時48歳)はやや愛想はないもののそのピアノタッチの明確さを伝えた演奏でその力感・安定感が素晴らしいですね。まぁ、技巧面を主にピアニスティックな表現でラフマニノフの情緒を打ち出す処は勿論あるのだけれどモノラルだけに彼の切れの良さが轟音に近く実にダイナミックに聴かれます。第1楽章でのカデンツァの弾き切りも印象的です。とにかくこの難曲ありてホロヴィッツ有りという処でしょうか。CD2の方は小品独奏曲集で私自身聴いていない演奏分もありますがホロヴィッツお得意のスカルラッティやスクリャービンがポイントと思いました、特に後者スクリャービン各前奏曲は録音は古いながら漂う神秘的な詩情や晩年録音のエチュードのライブならではの凄い追い詰め迫力は素敵です。一応CD2のタイムデータ中心にメモしておきましょう・・・ショパン→幻想ポロネーズOp.61( 1951年録音、タイム10’59)、夜想曲Op.9No.2( 1957年、4’26)、クレメンティ→:ロンド (1950年、3’63)、ビゼー/ホロヴィッツ→カルメン幻想曲(1957年、3’48)、リスト→メフィスト・ワルツ(1979年、11’57)、モシュコフスキ→火花 (1951年、2’11)、プーランク→プレスト(1947年、1’19)、プロコフィエフ→トッカータ(1947年、3’35)、ラフマニノフ→前奏曲 Op.32 No.5 (1977年、3’25)、スカルラッティ→ソナタ (1981年録音、 L.189・・2’04、L494・・2’21)、シューマン→トロイメライ(1950年、2’48)、クララ・ヴィークの主題による変奏曲(1976年、7’20)、スクリャービン→前奏曲(1956年、Op.48 No.3・・0’55、 Op.11 No.13・・1’43、Op.15 No.2・・0’45)、エチュード Op.8 No.12(1982年、2’12)・・・以上です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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