『カプリッチョ』全曲 クラウス&バイエルン放送交響楽団(1953)
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レインボー | 不明 | 不明 | 2021年02月19日
クレメンス・クラウス指揮、バイエルン放送交響楽団と録音したリヒャルト・シュトラウスの歌劇『カプリッチョ』の全曲盤。 この歌劇はシュトラウスの最後の作品であると同時に、台本をシュトラウスとクラウスが手がけたというもので、初演もクラウス自身による物。 初演間もない時期の録音もあるが、これは最晩年の1953年に録音された物である。 歌手には当時のスター級が揃っており、R.シュトラウスやワーグナー歌いで知られた歌手が揃っているのも特徴だ。 オペラだから、聴きどころは歌なのだろうが、1番良いなと思ったのは、月光の音楽で、旋律の美しさはもちろんだが、オケの音色の美しさは見事である。 年代の割に音もまずまず良い方。 カプリッチョの録音は幾つかあるがこれは名盤の1つだろう。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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千葉のアリアドネ | 千葉県 | 不明 | 2010年08月21日
これはまさに『文化遺産』。シュトラウス最後の美しいオペラ「カプリッチョ」。作曲者が自身の「劇場への遺書」とも評したこの作品の真価を、台本作成に携わり、初演(42年ミュンヒェン)も担当したクラウスが十全に表現した素晴らしいCD。この「芸術をテーマとした大人の会話オペラ」には、シュトラウスの永年にわたるオペラ作曲の経験が全てつぎ込まれていると言われるが、その再現にクラウスほど相応しい人もいないだろう。明澄さとロマン性を併せ持つ素晴らしい指揮で、有名な月光の間奏曲(49年7月ミュンヒェンの放送スタジオで作曲者が生涯最後に指揮した曲でもある)など聞き惚れるのみ。歌手陣も初演を担当したウルズレアク(クラウス夫人)、ホッター等クラウスの意図をよく体現しており飽くことがない。録音は53年当時としては悪くないが、クラウスの指揮をもっと細かく味わいたいとの思いが募るのは致し方ないところ。ステレオで聞きたい向きには、奇しくも同じオケを振って、晩年モーツァルトに傾斜したシュトラウスの古典性に軸足を置き、名歌手達とシュトラウスの巧緻を、劇性をもって描いたベーム盤(71年DG)がお勧め。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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スカラベ | 札幌 | 不明 | 2007年12月29日
録音レベルは、序曲の冒頭が 少し不安定ですが徐々に安定 して「ホッと」しました。 音質は、一部を除きFMモノラル放送程度です。何より自然に聞こえる仕上がりが、良いのです。24bitの時代を迎えてモノラル録音に小生が望むことは、「角を矯めて牛を殺す」たぐいのノイズ除去や レーベル・ブランドに合わせた音作りでは、ありません。 このCD録音見られるリアリティです。C・クラウスは、憂愁に満ちた精妙な指揮で、この作曲家得意のモチーフ、ホルンも優雅に聞かせます。 かくて名演は、あるミューズの墓碑銘となりました。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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FMB | The Earth | 不明 | 2006年11月29日
昔,音の悪いRococoのLPで聴き,それでもその美演に酔いしれていた.ついにその53年放送録音がオリジナルテープからよみがえり,驚くばかりの音のよさに改めて素晴らしい演奏を実感した.この調子で,初演ライブも断片ではなく全曲で出して欲しい.少なくともウルズレアクは初演の方がずっと素晴らしい.1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Emmanuel Kent | 大阪府 | 不明 | 2006年11月06日
クレメンス・クラウスの『カプリッチョ』、確か初演されたのも、クラウスではなかったかと。詩は、クラウスですよね。『カプリッチョ』は、ベーム盤、キリが歌っている盤と持っていますが、これが一番しっくり来ます。クラウスという指揮者はほとんど聴いたことがなかったですが、冒頭の弦楽六重奏、終幕の「月光の音楽」から伯爵夫人のモノローグまで、弛緩することなく聴かせてくれます。特に「月光の音楽」は、最高です。夫人の伯爵夫人も久しぶりで良い声を聴きました。それに、音が良いですよ。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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