ボルトキエッッビッチ:交響曲第1番、第2番/BBCスコットランド交響楽団、ブラビンズ(指揮)
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ユローヂィヴィ | 大阪府 | 不明 | 2016年10月13日
埋もれていたボルトキエヴィチの交響曲を世に問う大切な役割を担った録音。 ただ、こもっているような迫力に欠ける音質がいまいちなのと、演奏がどこか物足りない。指揮者の力不足かオーケストラの力不足か。 魅力的で興味深い作品なのにもったいない。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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遊悠音詩人 | 不明 | 2009年07月01日
19世紀の作品かと聴き紛う程、ロマン派の残り香が漂うボルトキエヴィチの交響曲。特に第1番は、至るところにチャイコフスキーの影が垣間見える。第1楽章のコーダは第5交響曲第2楽章のそれと近い雰囲気を持っているし、第2楽章のピチカートは第4交響曲第2楽章を彷彿とさせる。終楽章に至ってはバレエ音楽やらマンフレッド交響曲やらの要素を聴かせ、挙げ句1812年序曲やスラヴ行進曲でお馴染みの旧ロシア国歌を登場させている。最後の終わらせ方など悲愴交響曲の第3楽章と瓜二つである。全体的な雰囲気は仄暗いもので、それを振り払うかのごとくおどけてみたり騒いでみたりする辺りも、チャイコフスキーのメンタルに近い。また、第1楽章冒頭で示された不穏な叫びが、各楽章で回帰する構成も実にチャイコフスキー的。第2交響曲もやはり陰欝なロシアの情緒に溢れている。既にプロコフィエフやストラヴィンスキーなどが挙って前衛的な作品を書いていた頃に、ボルトキエヴィチときたら何一つ新しいことをしていないのである。しかしそれだけに親しみやすいのも事実。録音・演奏ともによく、この無名作曲家の再評価を促す一枚として相応しい。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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yama3 | 鳥取県 | 不明 | 2008年10月12日
最初に聞いた印象は薄かったのですが、何回か聞いているとしだいに味わい深くなってきました。ただ1930年代の作品とはとうてい感じられず、19世紀末のムードが漂よっています。第1番の4楽章で旧ロシア国歌(チャイコフスキーの1812年の最後に登場する旋律)が鳴るのには少々幻滅。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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