シューベルト(1797-1828)

CD Piano Sonata.16, Etc: Staier(Fp)

Piano Sonata.16, Etc: Staier(Fp)

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    ひのき饅頭  |  愛媛県  |  不明  |  2010年04月13日

    シュタイアーは「聴かせる」音楽をする。それは聴衆を意識した音楽。アピールする音楽。そのような音楽を演奏させれば、シュタイアーは最高の奏者だろう。それは前に出て行くベクトルであり、それは大衆消費社会の要素と不思議に適合するベクトルだ。正直シュタイアーのフォルテピアノは、まるで大衆消費社会の申し子のようにも聴こえるが(だから彼のモーツァルトは素晴らしい(笑))、シュタイアーは演奏を披露するプロとして賢明だし正解だと思う。彼は存分に楽器を鳴らすが、楽器の性能が表現を枠の中に収め、その枠の中で存分に自由で、弾きすぎを感じさせない。これが現代ピアノ使用だったなら、多分私はひっくり返っていたと思う(笑)。現代ピアノの豊かな響きが、どれほど繊細な表情をわかりにくくしているか、シュタイアーの演奏は参考になる。本音を言うと私の好みとは多少ズレるのだが、これほどの演奏を自分の好みと関心だけで評価しないということは変だ。演奏者の方法論が作品の魅力に光を当てる場合。「好み」という地域と周辺の問題を超えて、喜んでこの演奏を推薦したい。特にシュタイアーの演奏は、大衆消費社会的なベクトルと楽器と音楽がバランスをとった実に見事な例だ。音楽とは本当に面白い。

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