ベートーヴェン・フォー・スリー〜交響曲第4番、ピアノ三重奏曲第7番『大公』 ヨーヨー・マ、レオニダス・カヴァコス、エマニュエル・アックス
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てつ | 東京都 | 不明 | 2024年03月23日
今回もジャケ写が興味深い。過去のシリーズでヨーヨーとアックスはカヴァコスに笑顔を強要し、カヴァコスがそれに辟易している様子があからさまだったが、今回ついにカヴァコスの意見が採用され、3人のアップによるスリーショットはなし、遠方からの演奏写真とあいなった。それもモノクロである。この変遷は何を意味するのか、と余計な詮索はここまで。肝心の演奏だが、交響曲4番が星3つ、太公は名演である。まず4番だが、今回の編曲はイスラエルのピアニストであるシャイ・ウォスネル。私の感想でしかないが、あまり良い編曲ではない。特にチェリストにとってはつまらないだろう。旋律がピアノと被るところがあまりに多く、音が相殺されて、ヨーヨーの良いところが出ない。カヴァコスも同じ傾向だが、こちらは高音楽器だからまだ音は聞こえるようだ。ということでこの演奏、ヨーヨーがやる気のなさを露呈しているとさえ思える。一方大公だが、こちらはいつも通り力を抜くことでかえってお大きな音楽を作る路線が曲とマッチして名演。テンポが遅めなこともあり、これほど余裕のある大公を私は聴いた事がない。もっとガツガツしたせめぎ合いのような演奏ができるのに、しない。次回も期待したいが、もう少しヨーヨーに配慮した編曲にしてあげて欲しい。ジャケ写も楽しみである。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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