ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番、モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番、ヴェーベルン:5つの楽章、6つのバガテル ハーゲン四重奏団
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うーつん | 東京都 | 不明 | 2018年09月15日
DG時代のベートーヴェンやモーツァルトなどもフレッシュでそれぞれの楽器からの豊富な発言量が特色だったが、移籍してからの録音はそこからさらに自然な流れと含蓄が加わった内容になっていると思う。 ドイツ・オーストリア(ウィーン)文化圏の音楽伝統と重みを俯瞰するかのような曲目が嬉しい。他のレビュワーの言にもあるがモーツァルトがここまで彫り込みが深いところは好みが分かれそうだが、ベートーヴェンとウェーベルンとのカップリングであればむしろこちらの方が「らしく」聴こえるのではないだろうか。 ウェーベルンの2曲は特に圧巻。ごく自然に、内発的に音楽が形成されていながら、切れ込みが鋭く、美感も損ねていない。ウェーベルンが苦手な方にも納得させることができる自由さがここにはある。ハーゲンSQにとって3人の作曲家はどれも「自分たちの言葉」で語れる作品なのだろう。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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レオブルー | 東京都 | 不明 | 2011年12月13日
改めてのよほど難しい選曲に、以前より上回る演奏の進んだ洗練が答えている。現代を感じつつも、確かにベートーヴェンとモーツアルトであるところがいいと思います。録音も良くとらえていてSACDの必然むべなるかなと。思うに1950年以降の名盤はすべてSACD化しないと思わずまたレコードをひっぱり出したくなります。CDのオトがどんどんと良くなくなっているのではないかと思います。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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好事家 | 千葉県 | 不明 | 2011年09月13日
聴く前は「なぜこのような選曲なんだろう」と少し疑問に思っていましたが、鑑賞後は「これは素晴らしい出来栄えだ」と興奮すら覚えました。『ラズモフスキー第2番』とウェーベルンが隙のない造形とシャープなアンサンブル(それに加えて音の美しさ)が一体となった演奏なのは予想通りでしたが、私にとってこのSACD最大のポイントはモーツァルトです。『第16番』がまるで後期のベートーヴェンのような深遠な作品だったとは。それは悲しいとか嬉しいとかいった次元ではなく、精神の最深部を覗き込むような幽玄な境地を感じさせてくれました。他の方も指摘している通り録音の素晴らしさも相俟って、75分ほどの時間があっという間に過ぎてしまいました。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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トラツォーム | 静岡県 | 不明 | 2011年05月18日
録音の優秀さはすばらしく、ウェーベルンの音楽を自宅で楽しむにはこれだけの録音クオリティが必要なのでは、とさえ思います。これだけで、星を4つつける価値があると思います。 好悪が分かれるのは、モーツァルトでしょう。いわゆる”優雅で流麗な“演奏とは対極にある独特のフレージング(あるいは、強弱の強調)は、人によっては拒否反応を引き起こすかもしれません。しかし、演奏者達は、ライナーのインタビュー記事にある通り、そうした演奏を完全に“確信犯的に”行っているのです。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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haru | 奈良県 | 不明 | 2011年05月14日
グラモフォン専属から新しいレーベルmyriosに移っての録音。「新興レーベルは音が良い」のジンクスどおり、素晴らしい録音である。コンサートホールでなく、Siemens-Villaという美術館のような天井の高い場所で録音している。写真を見ると音響パネルのようなものは使っていないようだ。聴いてみると、残響が少ないので、各パートの表情が良く分かる。特にSACDのマルチチャンネル層では、4人の演奏が目に浮かぶようにリアルに聴こえる。円熟味を増した演奏は「凄い」の一言に尽きる。ベートーヴェンの中期の弦楽四重奏曲であるが、あまりにも表情が深いので、後期の作品のように聞こえた。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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