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ヴェルディ(1813-1901)

Blu-ray Disc 【中古:盤質S】 『ファルスタッフ』全曲 ミキエレット演出、メータ&ウィーン・フィル、マエストリ、チェドリンス、他(2013 ステレオ)

【中古:盤質S】 『ファルスタッフ』全曲 ミキエレット演出、メータ&ウィーン・フィル、マエストリ、チェドリンス、他(2013 ステレオ)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2014年12月29日

    ミキエレットの演出では例外なく舞台は現代、つまりは読み替え演出だ。けれども彼の場合、現代のスター演出家が必ず見せてくれるような、読み替えによってオペラから何が取り出したいのか、どんな新しい面を見せたいのかという問題意識が希薄であるように思えてならない。ただ、こうも読み替えられるから、この方がファッショナブルだから、という理由で舞台を現代に変えているだけなのだ。それでも同じザルツブルクの『ボエーム』、新国立の『コジ・ファン・トゥッテ』、二期会の『イドメネオ』ではそれなりに光るところがあった。それらに比べると、この『ファルスタッフ』は最悪だ。これは確かに練達の書法で書かれたヴェルディ最後のオペラだが、老いを感じさせるようなところは皆無だし、むしろ非常にみずみずしい作品だ。それをどうして「カーサ・ヴェルディ」住まいとなった老人の見た夢にしなければならないのか、私にはさっぱり理解できない。 歌手陣は決して悪い出来ではないが、マエストリの芸達者ぶりを味わうのならベヒトルフ演出のチューリッヒ版以下、他にいくらでも良い映像ソフトがある。他にもう一つ、耳を覆いたくなるほどひどかったのは、鈍重なだけで全く生気のないメータの指揮。少なくとも壮年期まではいい仕事をした指揮者なのだから、これ以上、晩節を汚さないでほしいというのが私の切なる願いだ。

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  • ★★★★☆ 

    oni-bikkuri-syakkuri  |  山梨県  |  不明  |  2014年11月13日

    舞台となる「ガーター亭」を、2013年のミラノの「カーサ・ヴェルディ」に移し替えての演出。「カーサ・ヴェルディ」は、音楽ファンにはよく知られているように、ヴェルディが晩年に自己の資金で、ミラノに建てた引退音楽家の老後の「憩いの家」のことで、ここにはオペラや音楽に身を捧げたものの、機会と成功に恵まれずに老後を迎えることになった音楽家が入居し、支援を受けている。 舞台が開くと、まずは序曲が始まる前にプロジェクターでこの「カーサ・ヴェルディ」の外観の映像が大写しされ、それが上がると、その建物の内部が舞台となっていることが分かるようになっている。内装や家具やソファなどの調度品も凝っていて、「カーサ・ヴェルディ」のHPのいくつかの動画を観てもわかるように、実際の内装をもとに再現されているのだろう。この演出のうまいところは、あまり深刻で悲観的な気持ちにさせない程度に舞台設定に使うだけで、あくまで喜劇としての軽妙な演出とカジュアルな衣装や美しい照明で、「ハウス・フォー・モーツァルト」の美しい舞台であることを忘れてはいないところだ。ここの舞台は、大ホールほどの横の広さはないが、奥行きはじゅうぶんにあるので、非常に立体的で写実的な美しいセットとなっている。 アンブロージョ・マエストリ演じるファルスタッフは、チェックのシャツ、真っ赤なユニクロ風のカーディガンに胸元にスカーフにサンダルと言うリラックスした出で立ち。幕が開いて、3分ほど無音の状態で、登場人物の動きで、ここが「カーサ・ヴェルディ」の居間であることが説明される仕掛けになっている。他の人物たちが、お茶か食事かで舞台奥の食堂へ移動し、ひとりソファの上で気持ち良さげに居眠りをしているファルスタッフだけが中央に残され、おもむろに照明が暗転すると同時に、序曲が始まる。ここでもプロジェクターをうまく使って、部屋の内装がユラユラと揺れて、ここからはファルスタッフの夢の中の話し、と言う仕掛けになっているようだ。なので、フォード夫人アリーチェとメグ夫人への二通の恋文は実際に届けられず、ずっとソファの上で夢見心地のファルスタッフの手もとにあり、夢のなかで彼女らに読まれる。 カイウス医師のレジェーロの歌声で軽妙にオペラがはじまり、マエストリ演じるファルスタッフの美声をはじめ、どの歌手もツボにはまった歌唱と演技で、なかなか楽しい。フォード氏のマッシモ・カヴァレッティも堂々たる歌唱だし、バルドルフォとピストーラの脇役の歌唱もうまい。ファルスタッフと二人の女性の間を取り次ぐクイックリー夫人は、なぜか体格のよいオバさんと言うイメージが強いが、ここでのエリ−ザベト・カルマンは、ウェイトレス姿のミニスカートの露出も厭わず、なかなかの脚線美でファルスタッフに色仕掛けですり寄る。妖精の場面も、下着姿ではあるけれど、いやらしくならずに美しいイメージのままで、オペラの邪魔をしない。フェントンとナンネッタのデュエットもまあまあ。「口づけを二回」では、歌に合わせて黙役の老男女が愛を語らう演出がうまい。全体として、衣装は現代風のカジュアルな感じ(女性達はちょっと古風でエレガントなドレス姿)ではあるけれども、照明や観葉植物などが実にうまく使われていて、ハウス・フォー・モーツァルトの舞台にピッタリな、色鮮やかで美しい印象の映像に仕上がっている。こう言う新鮮な映像で観ると、古ぼけた印象がつよかった「ファルスタッフ」も、なかなか楽しく観ることができた。

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