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ブルックナー (1824-1896)

CD 交響曲第4番『ロマンティック』 オトマール・スイトナー&シュターツカペレ・ベルリン

交響曲第4番『ロマンティック』 オトマール・スイトナー&シュターツカペレ・ベルリン

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    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2018年05月03日

    30年前東西ドイツ統一前夜 東ベルリンを自由への希望と平等への不安が朝靄のように覆っていただろう きっと日は射すと信じつつもその瞬間を怖れてもいただろう スイトナー&SBは何事もない日常の延長線上を歩む姿勢を崩さなかった だが音楽は知っていた 間も無く自由の無限なる海原に漕ぎ出でることを 平等という無限の競争世界に投げ出されることも そこで自分たちの育んできた愛が博く伝い通じて行くのだろうか それは始まってみなければ分からない その時演奏するブルックナーは祈り以外何ものでもない 未来永劫社会体制に左右されない音楽 どんな恣意でいじくり回されても変質しない音楽 音楽そのものが世界と人生と宗教と吊り合っている音楽 没我入魂すれば音楽は火となり水となり巌となり何かを語らずにいない ブルックナーの前にスタイルなし ただブルックナーがあるだけ ブルックナーといる幸福を味わった あなたも如何

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年02月06日

    作品のみを語らせる演奏というのはそうざらにあるわけではない。海千山千の指揮者が演奏をするわけであるから、作品の魅力もさることながら、指揮者の個性がどうしても前面に出てくることになるのが必定だ。さりとて、個性を極力自己抑制して、作品のみに語らせる演奏を行おうとしても、それが逆に仇となって、没個性的な薄味な演奏に陥ってしまう危険性も高いのが実情だからだ。ところが、スウィトナーはそうした単純なようで難しい至芸を見事に成し遂げてしまった。ブルックナーの第4では、同様の自然体のアプローチによる名演として、ベーム&ウィーン・フィル盤とブロムシュテット&シュターツカペレ・ドレスデン盤がある。しかしながら、これらの両名演では、指揮者の力量も多分にあるとは思うが、それ以上に、ウィーン・フィルの深みのある優美な音色や、シュターツカペレ・ドレスデンのいぶし銀の音色による魅力が、名演に大きく貢献したという事実も忘れてはならない。これら両オーケストラと比較すると、シュターツカペレ・ベルリンは、力量においては決して劣るものではないとは思うが、特別な個性的な音を持っているわけではない。このような地味とも言えるオーケストラを指揮しての本演奏であるからして、スウィトナーの指揮者としての卓越した力量がわかろうと言うものである。ブルックナーの第4の魅力を、ゆったりとした安定した気持ちで味わうことができるという意味においては、本盤は、ベーム盤やブロムシュテット盤にも匹敵し得る至高・至純の名演と高く評価したい。ベルリン・キリスト教会の豊かな残響を活かした録音も実に秀逸だ。

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    河童親父  |  熊本県  |  不明  |  2010年10月13日

    最近BOX盤を購入して、手始めに聴いてみたばかりです。結論からいうと、この曲のベストを争う名演奏だと思います。全体の印象は白い貴婦人を想起させ、端正に整った感じですが、鳥の声を描写した木管がまさに生き物のように絶叫するような箇所があったり、金管やティンパ二も盛大で、自然なスケール感と活力のある演奏になっています。弦楽器の音量を抑えているのと、低音部を過度に重くしない事で厚ぼったくなりませんし、要所でテンポを引き締めて冗長さから救っていますので、聴きやすいですが、情感も充分なので、軽いというわけではありません。こうした特色は同じN響の名誉指揮者であったたマタチッチと共通するように感じます。暴力的までな音圧を誇示したり、やたらと音を引き延ばすゴージャスな演奏がある一方で、東欧の団体の正調な中にも意地が炸裂したような演奏があり、どちらも楽しめますが、後者に良識を感じますね。録音も素晴らしく、シュターツカペレ・ベルリンはスイトナーの特質に寄り添いながら一体となったメジャー級の充実したアンサンブルと華美にならない高貴な美しい音を聴かせてくれます。

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