『ヴォツェック』全曲 クラウディオ・アバド&ウィーン・フィル、フランツ・グルントヘーバー、ヒルデガルト・ベーレンス、他(1987 ステレオ)(2CD)
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ym | 東京都 | 不明 | 2014年10月28日
ブーレーズのようなとげとげしさや殺伐とした雰囲気はないが、かなり緊迫感のある踏み込んだ演奏をしており、アバドの録音の中でも特に素晴らしいと感じた。とにかく聞きやすいしオペラとしての面白さにあふれた演奏でシモン・ボッカネグラとならび、アバドの演奏の中でも特に気に入っている演奏である。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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エステ荘の噴水 | 岩手県 | 不明 | 2010年12月03日
この録音がなされた1987年当時は、アバドが心技体ともに最も充実した時期だったと実感させる録音です。BPOが、ウィーン国立歌劇場の音楽監督であり、NYPの音楽監督就任内定とのうわさもあったアバドをあえて新しい監督に迎えようとしたことは、当時は意外と受け止めましたが、今になると納得できますね。この複雑なオペラを、ベーム盤に劣らぬ緊迫感を最初から最後まで持続させ、早めのテンポで一気に聴かせてくれます。しかもライブだというのに、歌手達の水準も含め演奏の完成度が非常に高く、録音も私には優秀に聞こえます。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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菅野茂 | Allemagne | 不明 | 2009年02月23日
これは当時Wienに住んでいて初日からすいていたので入って聴いた。 WPは決しては悪くはないが、オケピットが浅いために4管編成の楽曲となると歌手を考慮して本能的に音を抑えるのがドイツの歌劇場で聴いてきた耳にはちょっと不満。 何のための4管編成か、ワーグナーとのつながりを意識するとこのオペラの細部が良くわかると思う。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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蟹缶 | 八丈島 | 不明 | 2008年06月04日
現代音楽の複雑さとヴェリズモ的情熱という矛盾する要素によって構成されるこのオペラにとって、アバド程相応しい指揮者はほかに居ない。実際にウィーン時代のアバドのもっとも優れた業績でありこのオペラの最高の解釈だろう。難解なスコアからかくも精緻かつダイナミックに音楽を再現できる事自体(しかもライブ録音で!)驚異的である。グルントヘーバーは地味な歌手だがヴォツェックに合ってるしベーレンスの歌唱も見事。音だけでも素晴らしいがLDで出てた映像も是非DVD化して欲しいものだ。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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京山菜 | 京王線 | 不明 | 2007年05月12日
救いのない歌劇の、最も救いようのない過激な演奏。何もこんなことをやらなくてもと思うほどに徹底しており強烈。好きな人にはバンバン来ると思う。私にはかなり厳しいかった。冒頭から地獄の様相、いや演奏そのものが地獄と化している。途中で何度も休憩をいれてしまった。参った。ちなみに録音バランスの悪いブーレーズはそのバランスの悪さが気になり、多少なりとも客観的に聞けるのでまだホッとできる。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ヒートアイランド | 富士市 | 不明 | 2007年05月01日
冒頭から終幕まで凄まじい緊張感。ベルクの音楽は常に単純さを拒絶するような複雑怪奇な音色対比が成されているが、奇跡的な演奏によって完全無欠とも言えるアンサンブルを聴かせている。時に身を捩る様な苦悩の絶叫、悲惨なまでに美しい和音も一見不可解な、しかし紛れもない正当性で我々に訴えてくる。音質はライヴ録音なので舞台上や聴衆の立てるノイズがあり、透明感は高くないが、楽譜以外の音もかえってこの真に演劇的な作品に生々しさと雄弁さを与えている。この2枚で現代音楽百曲分の価値がある。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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肉ポエム | 東京 | 不明 | 2006年05月28日
「ヴォツェック」は真の傑作であるといえよう。多彩な曲想、オーケストレーションの素晴らしさ、脚本の興味深さ、どれをとっても一級品だ。このアバド盤は普段アバドを嫌っている人にも推薦できる。アバドらしく響きは整理されベルクの天才を堪能させてくれる。特に圧巻は三幕の二場以降であり、狂気と悲愴を十分に感じさせてくれる。終末の儚さこそこのオペラの醍醐味なので是非聴いていただきたい。狂気を抉り出したケーゲル盤もよいが、色彩感はこちらの方が上だ。対訳はないが、音楽に意味が刻まれているので初めての方も手に取って欲しい。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Pianist | Tokyo | 不明 | 2006年04月14日
これは文句ありません。正に記念碑的な名盤です。おそらくはベルクの複雑なスコアの、現時点におけるもっとも美しい、理想的な再現ではないでしょうか。何しろ歌手が揃っています。主役のグルントヘーバー、ベーレンスは勿論、名脇役のH.ツェドニクの上手さには舌を巻くし、オーケストラが素晴らしい。こんなオペラ上演可能にしたあの頃のウィーンとアバドの理想的な時代はこんなにも実り多いものだったのですね。…ところでこの映像の方はどうなったのでしょう?国内でDVD化されてますか?1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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新青騎士 | 不明 | 2002年04月19日
最近、バレンボイムやメッツマッハーがリリースされたが、この演奏を抜いたとは言い難く、基本的にオーケストラの技量が高くないとやはり意味がない。このアバド盤はこうした水準を楽に越え、特に金管群の迫力は過去のウィーンフィルでは、なかなか披露されなかった。歌手もグルントヘーバーをはじめ、素晴らしい好演で聴かせる。録音も大変、生々しい。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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