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シベリウス(1865-1957)

CD 交響曲第2番、『伝説』 カラヤン&ベルリン・フィル

交響曲第2番、『伝説』 カラヤン&ベルリン・フィル

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年12月10日

    カラヤンは、独墺系の指揮者としては稀少であると言えるが、シベリウスを得意のレパートリーとしていた。ザンデルリングやホルスト・シュタインなどもシベリウスをレパートリーとしていたが、遺された録音の多さからすれば、カラヤンは群を抜いた存在であったと言えるだろう。交響曲第3番については、録音の計画はあったものの、ついにそれを果たすことなく鬼籍に入ってしまったのが大変残念ではあるが、第1番を除けば、それぞれ複数の録音を行っており、これは、カラヤンがいかにシベリウスの交響曲を深く愛していたかの証左と言っても過言ではあるまい。シベリウスの番号付きの7曲の交響曲の中で、最も有名なものは第2番であるが、カラヤンは同曲を2度にわたってスタジオ録音している。最初の録音はフィルハーモニア管弦楽団との演奏(1960年)であり、2度目の録音が本盤におさめられたベルリン・フィルとの演奏(1980年)である。そして、一般に評価が高いのは1960年盤であると言えるところであり、リマスタリングされた国内盤も発売されるなどカタログから消えることはなく現在に至っているが、他方、本盤におさめられた1980年盤は、国内盤では単独盤では長らく発売されておらず、不当にも忘れられた存在になりつつあるところだ。これには、とある影響力の大きい某音楽評論家が、シベリウスの本質からの逸脱などという意味不明な偏向的な論法を用いて、本演奏を事あるごとに貶し続けていることにも起因していると言えるところであるが、果たして、本演奏はそれほどまでに凡庸な演奏と言い切れるのであろうか。確かに、豪壮華麗な演奏と言える。当時、全盛期にあったカラヤン&ベルリン・フィルの黄金コンビは、鉄壁のアンサンブルを駆使した究極の名演奏を繰り広げていたところであるが、本演奏においてもそれは健在であり、ここには圧倒的な音のドラマが展開されていると言えるだろう。それでいて、豪快さ一辺倒の演奏にはいささかも陥っておらず、同曲の随所に盛り込まれた北欧の大自然を彷彿とさせる名旋律の数々を徹底して情感豊かに歌い抜いており、正に剛柔のバランスがとれた圧倒的な名演に仕上がっていると評価したい。前述のように、これだけの名演であるにもかかわらず、国内盤は長らく発売されておらず、私は、初発売時の最初期盤で愛聴してきたところであるが、音場の拡がりや音圧において、今一つの音質であったと言わざるを得なかった。ところが、先般、ESOTERICが、ついに本演奏のSACD化を行ったところだ。音質の鮮明さ、音圧、音場の幅広さのどれをとっても、前述の初期の国内盤や既発輸入CD盤とは段違いの素晴らしさであり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第だ。いずれにしても、カラヤンによる圧倒的な名演をSACDによる極上の高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2011年06月25日

    私にとって1960年PHOを振ったカラヤンのシベリウス交響曲第二番は透明感があり進取性に富んだこの曲の演奏盤(演奏タイム@9’57A14’27B6’11C15’22)として長らくの愛聴盤でありました。最終楽章の凱歌を挙げる処での音の左右分離に思わず唾を飲み込む始末でもありました。あれから20年後、カラヤン72歳の1980年、今度本盤はBPOを振っての演奏でタイムは@9’43A14’30B6’40C16’29と一層後半に時間をかけて豊潤なBPOのサウンドを充分含みを持たせて展開しております。聴かせ処では管弦共荘重と程までの雰囲気が醸し出され「溜め」を熟成しながら最終楽章へ結びつけて行きます。ティンパニーの結構存在感が感じられBPOの管弦は一層分厚くなって行きます・・・・ちょっとこれがシベリウスの涼しさかどうかは聴く方としてもハタと迷うことがあるのも正直な処であります。しかしいずれにしてもエンタテイメントな色あいは正しくカラヤン節であります。最後の〆のすぼみ方にも特徴がありますね。1976年収録の交響詩「伝説」(タイム18’24)の方は未聴であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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  • ★★☆☆☆ 

    アッキ  |  茨城県  |  不明  |  2009年07月14日

    カラヤンのシベリウスは後期のものは大変素晴らしい。 だがこの2番はどうも管楽器がやかましい。しかもフィナーレのトランペットでは、いいところで踏み外しがある。聴く度 そこが気になってしまう。 10年前の彼がコンクールの優勝者 オッコ カム の演奏の方が見事。音楽にあるのは年齢 経験ではないことを実感。奇しくもこの盤でシベリウスの2番が好きでなくなり、カム&ベルリンフィルで好きになった・・

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  • ★★★★☆ 

    saitaman  |  saitama  |  不明  |  2008年04月27日

    Karajanの絶頂期というより老匠の頃の録音。BPO&Karajanのいろいろな録音の中でも、知と情のバランスという点では、かなり情に基づく解釈が際立つ演奏になっている。もっとはっきり言うなら、Sibeliusというより晩年のKarajanの心境の一端をその美学を通じて聴くという趣きの強い演奏だ。もちろん、だから感動を呼ぶという意見があってもおかしくはない。パート別では金管がかなり目立つが、BPOだからやっぱり上手いことは上手い。

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  • ★★★★★ 

    ぶひ  |  東京都  |  不明  |  2008年01月22日

    この演奏をこの値段で。いい時代になったものです。一楽章はオーマンディが好み、それ以降はこのCDがベストです。さすがカラヤンですね、音色の鮮やかさ、厳しい寒さ、雪から開放された輝かしく清々しい堂々としたシベリウス。3→4楽章のあの盛り上がり、最も丁寧でグっときます、。

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  • ★★★★★ 

    TYR  |  愛知  |  不明  |  2007年12月14日

    これは良い!自分が聴いてきた数あるシベ2の中でも特にお気に入り。第2楽章も疲れる演奏が多い中、とてもレベルの高い演奏だと思う。第4楽章は別格!自分は来日時のセルの演奏が好きだったが、これはまた別の意味で圧倒的だ。第1主題のとんでもないスケール感と遅さ(3分かかってます)、上にも書いてあるが再現部第2主題部からコーダにかけての感動的なクライマックス!北欧の指揮者でよりもこの曲に合ってると思う。

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  • ★★★★★ 

    七海耀  |  さいたま市  |  不明  |  2007年11月19日

    ブルックナーのように高揚する第四楽章は圧巻というほかない。カラヤンの色がしっかりと刻印された見事な演奏で、録音も十分豊か。このスケールに匹敵するのは、朝比奈・大フィルくらいのものだろうが、オケはさすがにこちらが数等上。バーンスタイン・VPOも相当なものだが、これだけやってくれればいちいち批判する気にはならない。

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  • ★★★★★ 

    I&W  |  JAPAN  |  不明  |  2007年09月17日

    No.2;9’53+14’36+6’42+16’31=47’43 1980/11 En Saga;18’17 1976/12

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  • ★★★★★ 

    顕  |  岐阜県  |  不明  |  2007年05月24日

    シベリウス自身がこういう演奏を望んだかといえば、そうは言えないだろう。しかし、この演奏は楽しい。自由勝手な解釈をきちんとした演奏技術で聴くのは楽しいものだ。バースタイン盤も驚くほど自由勝手で私はこの2つの盤を愛聴している。

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  • ★★★☆☆ 

    たか  |  東京  |  不明  |  2006年11月14日

    カラヤンにとって20年ぶりの再録音で発売時はかなり話題だったが、デジタル初期特有の固い音と強すぎる金管のバランスが難点。カラヤンのテンポは旧盤でもたっぷり目だったが、新盤は輪をかけて遅くなった。余りに壮大なフィナーレはまるでマーラーかブルックナーのようだ。シベリウスはもう少し素朴な音楽なのではないだろうか? 旧盤がART化されてまあまあ聞ける音になったので私は旧盤を好む。

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  • ★★★★★ 

    のほほん  |  横浜  |  不明  |  2006年04月14日

    やっぱり、なにものにも代えがたいです。第四楽章が圧倒的。最後まで腰が座り、落ち着いた歩みで進む音楽は、全盛期のカラヤン&BPOの独壇場ですね。演奏会で聴いてみたかったなぁ・・・

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  • ★★★★★ 

    fuka  |  横浜  |  不明  |  2006年03月07日

    自宅の棚を探せばどこかにあるのですがやっぱりまた買ってしまいました。私も全く同感です。コート姿のカラヤンがシベリウスの墓を訪れている写真が有名ですが、この作曲家に対する敬意と愛着が彼の録音から感じることができます。60年代の4-7番の研ぎ澄まされた美しさは今後も誰もなし得ないでしょうし、フィルハーモニアの頃から何度も録音している2番も人口に膾炙した名曲として扱っているのではないような気がします。

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  • ★★★★★ 

    安曇野のカラヤン  |  長野県安曇野市  |  不明  |  2006年02月19日

    シベリウスの交響曲第2番をカラヤン先生は実演をしていませんが、同曲のCD群の中では私にとってベスト。もう20年以上に亘って愛聴する一枚。第四楽章の冒頭のトランペットを勝利の様なファンファーレで吹かせる指揮者の多い中、カラヤンの演奏はまるでロシアの雪の大地からひっそり聴こえる鐘の音のような響きで、まさに祈りである。その様な祈りこそシベリウスの曲にふさわしい。

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