トップ > 音楽CD・DVD > クラシック > ベルリオーズ(1803-1869) > 『ファウストの劫罰』全曲、イタリアのハロルド イゴール・マルケヴィチ&ラムルー管弦楽団、ベルリン・フィル、ハインツ・キルヒナー(2CD)

ベルリオーズ(1803-1869)

SHM-CD 『ファウストの劫罰』全曲、イタリアのハロルド イゴール・マルケヴィチ&ラムルー管弦楽団、ベルリン・フィル、ハインツ・キルヒナー(2CD)

『ファウストの劫罰』全曲、イタリアのハロルド イゴール・マルケヴィチ&ラムルー管弦楽団、ベルリン・フィル、ハインツ・キルヒナー(2CD)

商品ユーザレビュー

  • ★★★★★ 
    (3 件)
  • ★★★★☆ 
    (0 件)
  • ★★★☆☆ 
    (0 件)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 件)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 件)

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:3件中1件から3件まで表示

  • ★★★★★ 

    スカルダネリ  |  東京都  |  不明  |  2011年06月26日

    オーケストラのダイナミックで切れ味鋭い演奏も抜群に魅力的だが,この盤最大の魅力は,酒場の場面での,酔っ払いのアーメンフーガにあると信じる。この曲の最近の名演のケント・ナガノ盤など,ここを美しくきれいに決めているが,それではこの曲の面白さは生かせない。この盤でのエリザベート・ブラッスール合唱団は,まるで本物の酔っ払いの集団のようだ。地声に近い発声で,音色バラバラの荒っぽい合唱が,かまどに飛び込んで焼け死んだネズミの追悼に,罰当たりなアーメンコーラスを歌うさまは諧謔に満ちて爆笑を誘う。そこにいきなりメフィストーフェレスが現れ,俗物音楽評論家張りの陳腐な美辞麗句を述べて罰当たりコーラスを絶賛するあたり,ゲーテのテキストの白眉である。であるから,地獄落ちの場面の悪魔たちによるハナモゲラ語コーラスも鬼気迫る。となると,天上の天使達の合唱の透明度は今ひとつ,それにキャストもメフィストーフェレスにもう一歩の存在感が欲しいが,上記の諧謔性を存分に生かしたこの盤を聴かずして,この曲の演奏について語って頂きたくないのである。 雑感: ・ベルリオーズはその自叙伝で,ベートーヴェンのミサ・ソレムニスのアーメンフーガを酷評しているのだが,この酔っ払いコーラスはそのパロディではないだろうか。 ・天使のコーラスと悪魔のコーラスは,別の合唱団を起用するのが良いと思う。合唱団が気を悪くするかな? ・メフィストーフェレスは,ショルティ盤のダムが最高だなあ。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    ジンジャーエール  |  川崎市  |  不明  |  2007年07月22日

    マルケヴィチの「劫罰」は全編がオペラのように生命力いっぱいに語られます。いつものように切っ先鋭く、音楽で語りたいことにズバリ焦点を定め、グイグイと進めていく棒です。穏和でロマンティックな音楽を期待したら、ヤケドします。小澤ボストン盤(DG)とは対照的です。それにしても、このラムルー管の自信にあふれた進行、自分の言葉そのものでしゃべる出演者たちの声。「我らがフランスの楽曲」との誇りに満ちたまぶしさはどうでしょう。録音は、ムードやまとまりより「言いたいこと」をきちんと伝える歯切れのいいマイク録りです。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    明治安田二郎  |  藤沢  |  不明  |  2004年03月13日

    待望久しかった名盤の復活に乾杯!!この大曲を最後まで異常な緊張感を強いて、劇的なダイナミズム、妖しいメロディを魅惑的に奏で、独特のリズムを刻み、終局まで一気呵成に駆け抜ける手腕に脱帽。鬼才マルケヴィッチの才能恐るべし!同曲中文句なく最高の名盤である。フルトヴェングラー死後直後のベルリンPOを指揮した「イタリアのハロルド」も雰囲気抜群で、同曲屈指の名盤であろう。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:3件中1件から3件まで表示