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ワーグナー(1813-1883)

Blu-ray Disc 『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲 ヘアハイム演出、ガッティ&ウィーン・フィル、フォッレ、サッカ、他(2013 ステレオ)(2BD)(日本語字幕・解説付)

『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲 ヘアハイム演出、ガッティ&ウィーン・フィル、フォッレ、サッカ、他(2013 ステレオ)(2BD)(日本語字幕・解説付)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2014年08月07日

    『ドン・カルロ』と並ぶ昨夏ザルツブルクの目玉公演。演出、演奏ともに超高水準で日本語字幕付きディスクの発売は嬉しい。ヘアハイム演出、今回の仕掛けは第一にザックス/エーファの関係をワーグナー自身/マティルデ・ヴェーゼンドンク夫人のそれと重ねる伝記的枠組み。第二に『少年の魔法の角笛』『グリム童話集』など同時代の文化的枠組みの参照。第2幕終わりの乱闘に白雪姫以下、グリム童話のキャラクター達が大挙加わるのは楽しいが、これによって観客は本作で強調される「ドイツ」が、まだそういう名前の国が存在しない時代の言語=文化的共同体であることが実感できる。そしてワーグナーの夢の中ではザックスと・・・・・・・は一人二役であったという最後のサプライズ(良く考えてみれば当たり前で、驚きでもないのだが)に至るまで、きわめて知的に組み上げられた演出。しかもこの演出チームの凄いところはアイデアをちゃんと実際の舞台に載せる技を持っていることだ。ワーグナーの書き物机の上がそのまま第1幕の舞台になるセットなど秀逸。カタリーナ・ワーグナーのようなイデオロギー批判も一度はやっておくべきだが、あの演出は一度観れば十分。こちらの舞台は何度観ても飽きない。 そのカタリーナ版ではベックメッサーだったミヒャエル・フォレがザックスにまわっているが、シリアスかつ滑稽、人情味あふれるキャラクターで、これほど魅力的なザックスが過去にいただろうかと思うほど。若くてイケメン、かつ演技達者ののベックメッサー、ヴェルバもまさしく演出コンセプトにふさわしい。サッカの明るい声もアウトサイダー、よそ者であるこの人物に最適。ガッティの指揮は、各楽器を柔らかく溶け合わせるドイツ系指揮者のアプローチと正反対。線的なポリフォニーのからみがしっかり聴こえて、色彩豊かな指揮はとても新鮮だ。

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    TOCHIPAPA  |  広島県  |  不明  |  2014年07月27日

    you tubeで全編を観ることができましたけど、『最高!(^◇^)』って思いました。早く発売されないかと心待ちにしていました。 個人の好みを言わせてもらえば、私は最近のバイロイトの演出にはウンザリしてる派で、この作品の「ドイツ的」な意味とか、そういうこと考えるには不向きかも知れませんが、ワーグナーだからといって喜劇を楽しく見ちゃいけないってこともありますまい。ティーレマンのウィーン国立歌劇場版の日本語字幕がないのでバイロイトのシュタイン版しか持っていませんが、シュタイン版のえらく長々しく感じるのに比べガッティのテンポも巧いのか、心地よく楽しくワーグナーを聴きとおせる稀有な作品だったと思います。 どちらが正しいかという議論をするつもりはありませんが、「最近のものはどうもニガテで・・・」という方にはとってもオススメだと思います。子供や孫へのプレゼントとしても好適じゃないでしょうか。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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    oni-bikkuri-syakkuri  |  山梨県  |  不明  |  2014年07月17日

    待ちに待っていました!2013年夏のザルツブルク音楽祭の目玉で上演されたヘアハイム演出ウィーン・フィル演奏の「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の映像はユニテルのリストにも載っていて、音楽祭のHPでも2014年以降、順次発売予定となっていましたが、カウフマンの「ドン・カルロ」は早々に商品化されていたのに、この「マイスタージンガー」の映像はいつになったら発売してくれるのかと、首を長くして待っていました。2012年の同音楽祭の「ナクソス島のアリアドネ」も今年3月発売予定が延び延びになって、その後もかなり待たされましたが、どうかこの映像は予定通り8月に発売されますように! さてこの舞台は実際ザルツブルクの舞台で観ましたが、ウィーン・フィルと歌手の素晴らしい演奏はもちろんのこと、凝りに凝ったヘアハイムの演出が本当に面白い、目から鱗が落ちるような楽しくてカラフルで楽しい上質の舞台に仕上がっています。バイロイトのカタリーナ・ワーグナー演出の「マイスタージンガー」はその斬新さで、奇天烈な面白さはあったものの、やはり相当に賛否がわかれました。今回のザルツブルクでのヘアハイムの舞台でも、この天才が今回はどう料理してくれるか、楽しみでしたが、時代設定をワーグナー当時の19世紀風の衣装と美しいビーダーマイヤー調の家具で統一し、まずはその点で保守派からの拒絶反応をうまくやり過ごしているようでした。その上で、ザックス=ワーグナーとし、この手の込んだ舞台を、ザックスの見た「夏の夜の夢」として、メルヒェンとして描いています。詳しくは映像を観てのお楽しみですが、「子供の不思議な角笛」をベースに、登場人物がペンほどの大きさのおもちゃの兵隊か妖精のように矮小化されて、本やライティングデスクの上でコメディのような演技(「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は実際ワーグナー唯一のコメディ)を繰り広げます。白雪姫や髪長姫にカエル王子、さてどこまでわかるでしょうか? 舞台装置も驚くほど凝っていて美しく、衣裳もクラシックではあるけれども洒落ていてカラフル。いままでの「マイスタージンガー」の素朴な民衆劇と言う印象の舞台とは、ひと味もふた味も違った楽しいエンターテイメントに仕上がっています。それでいて、演奏はガッティ指揮のウィーン・フィルで本格的。本家のバイロイトとはひと味違う贅沢な「マイスタージンガー」で、お勧めです。歌手はミヒャエル・フォレのザックスが安定感のあるところ。正直言って他の歌手は超一流とまでは言えないが、若手ながらポーグナーを演じるゲオルグ・ツェッペンフェルトの深いバスの美声は聴きもの、ウェルバ演じるベックメッサーも好感の持てる演技だった。ウィーン・フィルの演奏で言えば2008年のティーレマン指揮の演奏がDVD化されていて、がっしりとした音楽の構築感で言えばそちらを推す人が多いかもしれないが、それでもウィーン・フィルの直近の素晴らしい「マイスタージンガー」の贅沢な演奏であることには違いはないと感じます。 この年には、他にもハウス・フォー・モーツァルトでスヴェン・エリック・ベヒトルフ演出の「コシ・ファン・トゥッティ」(C.エッシェンバッハ指揮)がユニテルで映像化されていて、こちらも印象的な美しい舞台だったので、是非とも早く商品化されることを望みたい。

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    タントリス  |  岩手県  |  不明  |  2014年07月17日

    昨年マーラーNo2,5,7,ルーチョ・シッラ、ファルスタッフを予約。その後飛行機を決めると、8月2日のマイスタージンガーも鑑賞できることが判明し、慌てて予約をして大正解だった公演。モーッアルトイヤーにルーチョ・シッラを歌ったサッカ(騎士)が少し弱いが、ワーグナー歌手らしくなくて好演。他の歌手は強力だし、ガッティ&ウィーンフィルは文句なし。日本ではバレンボイム等の指揮で観たことはあるけれど、どれも今ひとつでした。これは、演出もユニーク(各幕のスタートが)で字幕無しでもたいへん楽しめました。6つの公演の中では一番良かったが、実演が全て収められてないと思うので星は4つ。ビデオと比較するのは良くないが、デ・ブルゴスやシュタイン指揮の映像より私は好き。因みにマーラーは7番のドゥダメルが、2番のヤンソンス、5番のメータを完全にくってました・・・

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